第六章 Perfect Breaker
魔女の終わり 究極の最期
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両者とも、放つは右の蹴り。
左足を地につけ、押し込むような右足の蹴りだ。
その瞬間に電火が空に向かって走り、パリィ!と円を描いて消失する。
同時に――――力負けをしたアルティメットクウガが、右足から血肉を噴出させて吹き飛ばされる。
砂浜を黒く地で染めながら転がるクウガ。
もはや死に体と言うその身体に、止めだと言わんばかりにディケイドとディエンドが最後の攻撃を放つ。
展開されるホログラムカード。
ディケイドもディエンドも、放つ技は同じ。
そのホログラムカードを通過するごとにライダーキックの威力は増し、そしてもはやクウガにそれを回避するだけの術はなく―――――
ゴゥッ―――――――!!!!
命中し、爆発する。
砂浜に大きなクレーターを作り、ディケイドとディエンドが着地する。
と、同時に身体を支えきれずにズシャリとその場に倒れ込んでしまう。
そして、意識を失った。
相手はひたすらに圧倒的だった。
その勝利の代償は、この二人の脱落。
それが果たして、この戦いの中で大きいのか小さいのか。
それは誰にもわからない。
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「オフィナがやられ・・・・クウガも砕け。残る召喚候補は、あと十騎」
その召喚さえすれば、自分の求めていた「あれ」を召喚することができる。
その為のデータが集まる。
それは自分の「完全」を照明する為の存在。
そいつは世界を破壊する。そしてその後そいつを倒し、自分は人類を越える。
その「王」は、人類には決して打倒し得ない。
だからこそ、自分が挑むだけの価値がある。
「さて、いよいよ大詰めに近い。お前達、頼んだぜ」
召喚されるサーヴァント。
セイバー、ブレイカー、ランサー、キャスター。そして、もう一体ブレイカー。
「まあとりあえず・・・わかっていたとはいえオフィナを失ったのは大きい。あの野郎をブチのめしてくれよ?」
「ふふ。久々の人斬り・・・斬り応えのあるクズだと良いね・・・」
「あらあら。楽しいことになりそうねェ」
「何もかも・・・壊すんだ・・・」
「グルルルルル―――――」
命じる、というほど強制のないセルトマンの言葉に、四騎のサーヴァントが外へと赴く。
彼の言葉からして、標的は「EARTH」副局長ほかならない。
そして、残る一騎――――ブレイカーは
「勝手にして。私の標的は変わらないから」
そういって、四体とは別の行動をとり始める。
それに対し、セルトマンは面白そうに笑う。
「一向に構わない。俺
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