第六章 Perfect Breaker
魔女の終わり 究極の最期
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がつながっているのだ。そしてその先端は今、魔女の頭上から落ちてきて――――!!!
ズンッッ!!
槍を真下に構えた杏子が、オフィーリアの脳天にそれを投げ、突き刺して足元へと着地。
余りの勢いに、槍は一気に体内を貫き股間から抜け出してくる。
ビクン!と身体を震わせたオフィーリア。
着地した杏子の手には、まだ何かが握られている。
その手に握られているのは、鎖の繋がった槍の石突――――
そして杏子はオフィーリアへと背を向け、それを引いた。
すると、まるで毛糸のセーターをほぐすかのように、オフィーリアの身体を縛っていた鎖璧がほどけていく。
抜けていく鎖に、ブルブルと身体を振るわせるオフィーリア。
縫い止められた順で解放されていく身体。そして、最後に槍が頭から抜け落ちてすべてが終わる。
頭部を形作っていた炎が消え、魔女の身体が燃えカスのようにチリチリと消滅していく。
すると、少し離れてアリスと戦っていたその分身体十数体が、まるで映し出された投影であったかのように消えて行った。
「やりましたね、杏子さん!」
「ふ、ふん・・・あれくらいとーぜんだ!!」
「あらかわいい」
そんなことを言いながら、杏子の頭を撫でるアリス。
魔女三体は撃破される。
そして、また他の強敵たちは――――――
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発動するファイナルフォームライド。
灰色の海岸で、ゴクリと固唾をのむ士とディエンド。
ライダー・クウガの動きは、とりあえず止まった。
持ち上げられているディエンドの身体は解放されて砂の上に落ち、ザブザブと士は重い足取りながらも彼の元へと向かう。
「はぁ・・・ッ。おい、どうだ?」
「ゲホッ・・・さあ?」
肩で呼吸しながら聞く士と、彼に近寄りながら喉を抑えてよろよろと返すディエンド。
ディエンドも変身を解除し、腕を上げたまま止まるクウガを眺めている。
ファイナルフォームライドは間違いなく発動している。
だと言うのに、このクウガは一切変形しない。
もしかして―――――効いていないというのか。
「なあ士」
「なんだ、海東」
と、何を思いついたのか海東が口を開く。
何だか嫌な予感がしながらも、視線をクウガから逸らさずに士が聞き返す。
「あれを確かめてこい、なんて話ならお断りだぜ」
「いや、そうじゃなくてね・・・・あれ、古代の戦士クウガ・・・なんだよね?」
「? だからどうした?」
「イヤぁ・・・・つまりあれ・・・・僕らの言う“仮面
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