第六章 Perfect Breaker
強敵跋扈
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今までのあらすじ
新たに召喚されたサーヴァント。
その戦いは各々が佳境へと入りつつある。
三つの魔女戦
一つの究極
天空でぶつかり合う二つの最強
その中で、ついに攻撃の完全・オフィナが暴走状態へと陥った。
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「ガァッ!!」
『な、ゴゥッ!!!』
吼えるオフィナ。
大地に倒れ伏すハクオロ。
決して滅びぬはずの肉体が今、次々に打ち砕かれていっている。
だがそのすべてが直撃したわけではない。
むしろ、その全ては回避しているのだ。出来ているのだ。
だと言うのに
(掠りもしないほどに回避しているのに、あの体が動くだけで―――――)
『ガぁォッ!?』
ブンッ!!と、オフィナから向けられる正拳突き。
それを回避することはあまりにも容易だ。そもそも、拳の範囲にハクオロはいない。
しかし
ドンッッ!!!
『ゲは・・・・』
その攻撃は、ハクオロの胴を叩く。
再生させるも、相手の攻撃力が高すぎる。
オフィナは腹を押さえてバックステップで下がるハクオロに、足払いの追撃を放った。
それも何とか回避するハクオロだが、振るった後の風圧にひっくり返されてしまう。
仰向けに倒れるハクオロ。
痛みは切れているが、精神的な摩耗が激しすぎる。少しでも力を抜けば、この肉体を維持できなく――――
「シャァッ!!!」
『イっ・・・・!!!』
だがその思考をする余裕もない。
倒れたハクオロが次に見たのは、ジャンプして自分へと肘を向けながら落下してくるオフィナだったのだから。
このままでは直撃だ。ハクオロの顔面はつぶされ、頭蓋は砕け、脳漿が飛び散るだろう。
無論、頭部の損壊もこの身であるならば問題はないはず。だが今の状態では、無事に再生されるかどうか。
「ッ!!」
そこで、ハクオロは力を抜く。
痛みが戻り、身体をさらに激痛が走る事になるが、ウィツァルネミテアの状態を解除したのだ。
身体は縮み、さっきまで頭部があったところがただの地面になる。
だが、ハクオロは即座に身体を丸めて出来るだけ防御の体勢をとった。
全身が軋むように痛み、この痛みでも死ねそうなものだが、それでも無事だったのはきっとそれよりも大きな脅威があるからだろう。
そうしているうちに、オフィナが地面へと到達した。
オフィナの肘打ちは一瞬にして地面をめくり上げていく。
その一撃の余りの威力に、中心部に近い地面は吹き飛ぶどころかより中心へと深く深くもぐ
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