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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
強敵跋扈
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づかなかったらしい。
音はともかく、振動と規模は大きかったのだが、それを気づかせないクウガだった、ということか。


「しかもこのままだとヤバい。「EARTH」が巻き添えになるかもしれないからね」

そういって、ディエンドが「EARTH」(仮)へと視線を移す。


今戦っているここは、最初からあまり変わらず「EARTH」(仮)の近くだ。もしこれ以上戦いが長引けば、無事でいられるかわからない。



「翼刀、お前は爆発の方調べてこい」

「あとは僕らがやるから、さ」

「は!?」


二人の言葉に驚く翼刀。
こういってはなんだが、二人ではあのクウガに勝てるとは思えない。

三人がかりでもまだ、カードを装填、発動させるだけの隙も出来ないのだから。



「問題ねぇよ。俺達にはこれがある」

「それに、あいつの動きはもう見切ったしね。君のおかげで」

これ、と言って取り出したのは二人のケータッチ。
そしてディエンドは尊大そうに翼刀の肩を叩く。


「あいつは俺たちが連れていく。どっかの海岸にでもな」

「君も早くいきたまえ」

「っていわれてもな・・・・・」

「腕、ヤバいんだろ」

「・・・バレました?」

「大したことないみたいだが、あいつ相手にはもう無理だろ」

「これ以上続けるにしろなんにしろ、いったん引いてその剣で反動分は回復しとくべきだね」

「あー・・・・おっけ、わかりました。じゃあこの場はお任せしますよ」


降参、負けましたよ、というように両手を上げて苦笑いをする翼刀。
そしてジリジリと下がりながら、一気に爆発のあった「EARTH」ビルの方へと駆け出した。




「さて、テメェはいったん」

「僕らと来てもらおうか!!」

駆けだした翼刀を追って、クウガが三人に向かって突っ込んできた。
しかしクウガにしてみれば見えているのは翼刀のみ。この二人は撥ね飛ばせばいい程度に考えている。


だがディケイドとディエンドの背後に、突如として灰色のオーロラが現れる。
クウガは止まりきれず、そのままそこに突っ込み二人も後を追う。

そして、オーロラが消えて三人はここから消えた。







その行き先は、二人の言うとおり海岸だ。
黒い砂浜で、少し向こうには波の打ち付ける岩場がある。




「さて、行くぞ。海東!!」

「それ、僕が言おうとしたんだけど?」

指図するな、という感じでそう反論する海東。


同時にディケイドはカードを装填。
クウガのパイロキネシスが向けられるが、ディケイドは発動させたクロックアップですでにそこにはいない。

そうなると、クウガには消えたようにし
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