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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
強敵跋扈
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刀はクウガを相手にしているものの、この二人が何もしようとしていないわけではない。
一瞬でも隙が出来れば、こいつをアルティメットクウガゴウラムにファイナルフォームライドさせて無力化させるつもりなのだから。


しかし、恐ろしきかなクウガの闘争本能。
翼刀が相手にできるようになったとはいえ、その実力はいまだあの二人の方へと気を配るほどの余裕がある。

それでも二人を潰しに行かないのは「戦いを求める生物兵器」という破壊、戦闘を楽しむと言う闇に堕ちたからか。



(確かに、こいつの動きはだんだんわかってきた。俺でも何とか相手にはできる――――)

能力は途方もないし、基本スペックだって怪物だ。
だが、それがどのようなものかわかれば翼刀には対処の仕様があった。


肩などの突起から発せられる斬撃は、こちらもそれ相応の刃をばら撒けばいい。斬られはするが数はこちらが上だ。まだ防げる。
パイロキネシスは掌が向いた瞬間に渡航力で炎を何処かへ流すことができる。

格闘戦に至っては言うまでもない。
こと、それに関して翼刀が遅れをとることはもはやなく、真正面から受けるようなことは決してないからだ。

(まあ受けてもさっきみたいに受ければなんとかなることが分かった。けど)


だが、決定打にはならない。

パイロキネシスを流せると言ってもやはり発生した瞬間の炎は喰らうし、斬撃波も刃を越える数を出されたら防ぎきれない。
更に格闘戦においていえば、躱せる、防げるがこちらの攻撃が効くと言うことはない。


さらには、先の戦いのこともある。


(ちっくしょ・・・・腕が鈍くなってきたか)

先刻の戦い。
鉄翔剣との戦いで放った星拳「星の息吹」の反動が、いまさら鈍くやってきたのだ。

戦いに支障があるかないかと問われれば、一応無いと言えるレベル。
だが、今このクウガとの戦いはそのわずかな支障すら命取りだ。しかも、このような相手の隙を探すための戦いは長期になりやすい。


如何に修得した翼刀と言え、星の重量を受けて何ともないわけがない。
通常ならば全く問題のない反動だが、このような強敵との戦いが続くなど、普通思い至りもしないだろう。



何回か目の攻撃を回避し、翼刀がバックステップで下がる。
それをクウガは追うこともなく、静かにこちらを見据えて待つ。


「くっそ、あいつ舐めてやがる・・・・」

「おい翼刀」

「なんすか?」


汗を流しながらディケイドの言葉に反応する翼刀。
その翼刀に肩を駆け、小声で話しかける。


「さっきあっちで爆発があった」

「え!?」

その爆発は暴走したオフィナとショウのぶつかり合ったものだが、翼刀はクウガの相手をしていて気
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