第六章 Perfect Breaker
強敵跋扈
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ハクオロを託したショウへとオフィナが向く。
そのショウが掌を振るうと、剣に戻ってしまい飛ばされていた三本が集まってくる。
「覚悟はできたか。攻撃の完全よ」
「暴走がわかって向かってくるたぁ、考えていた以上の命知らずだな。喰世者」
向き合う二人。
駆け出し、そして――――――
そして数秒後に、オフィナは暴走を起こして消えた。
その強大なパワーが時空を歪め、ブラックホールのような空間を生み出したのだ。
ブラックホールはオフィナ自身をも吸い込み、その肉体をバラバラに砕く。
だがその瞬間にも、オフィナは実に楽しそうに笑っていた。
他の所でこれを発動されぬよう立ちふさがったショウは、真っ向からそれに向かって剣を振り下ろす。
ショウの一撃もまた、圧倒的。
彼の体内には世界一つ分丸々還元したエネルギーがある。それをすべて世界を歪ませる力に変換してブラックホールを叩き斬る。
結果、ぶつかり合った力は反応しあい、しかし思惑通りに相殺されることなく
ズッ、ズン・・・・
「ショウ!?」
「フェイトさん、あれ!!」
ハクオロを抱えた二人が振り返ると、真っ黒な爆発が起こっていた。
ドーム状の爆発が、漆黒のエネルギーで膨れ上がる。
果たして、ショウは
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「ごゥッ!?」
「翼刀!!!」
唸る剛拳。
曲がる身体。
横っ腹にクウガの一撃を喰らった翼刀の身体が飛ぶ。
真横に回り込まれ、クウガにとっては正面からの攻撃だ。横っ腹を地苦肉の字に曲がり、その身体は容易に跳ねる。
ディケイド、ディエンドの二人は思わず翼刀の名を叫ぶが、思ったよりも翼刀の吹っ飛んだ距離が短い。
すると、ザザッ!と翼刀は脚でしっかり着地してみせているではないか。そしてそのまま、ゲホッと息を吐き出してから尚、翼刀はクウガを見据えた。
あの瞬間、翼刀は防御のため拳の当たる部位に刃を展開させたのだ。
クウガを突き刺す為、ではなく、面を使って盾にするために。
その刃は乱雑に組まれたように見えるものの、噛みあう刃はギシィ!と金属の擦れる音を立ててながらも摩擦で止まる。
それによって、あの強大な拳の一撃を防ぐことができたのだ。
「まるで一ページずつかみ合わせた雑誌みたいだな・・・・」
「もう彼一人でいいんじゃないかな」
(んなこたーないっての)
二人の気の抜ける会話を聞きながら、翼刀は内心舌打ちする。
そんな会話をしている二人に――――ではなく
こうして翼
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