第六章 Perfect Breaker
最強の暴走
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
の隙、現在の弱い部位を見切り攻撃し、あらゆる攻撃を初見で見切って回避、防衛する。
しかしその代償に、彼は肉体のスペックを最低限しか上げられていない。
スペックだけで見ると、電王のプラットフォーム程度しかないはずだ。
その彼が踏み込めば、死ぬのは確実である。
それは彼の完全がすでに答えを出しているはず。故に、オフィナはここに踏み出そうとするフォンの姿の驚いていた。そのフォンにとってすれば、誰よりもその恐怖を知っていると言うことに他ならないのだから。
「オフィナ・・・さん!!!」
フォンもそれは解っている。
踏み込むことに意味はない。助けに行くことに意味はない。
だが、だからと言ってこのままではオフィナが倒される。
そしてあそこから脱する術はただ一つしかない――――――
その時、フォンは猛攻の中から腕が伸びているのが見えた。
それはこちらに向けられた手の平だ。
まるで「止めろ、こっちくるな」と言っているかのような、そんなジェスチャー。
そして、フォンは叫ぶ。
「あんたまで・・・ダメだよオフィナッッ!!!」
「ラぁぁ唖ぁアアアアアアアアアア!!!」
大地が 咆哮した
『なに?』
空が 慄く
「シィィァァアアアアア――――――」
吐息が、空気を焼く
咆哮と共にハクオロの腕が弾かれた。
その巨体が、あろうことか後退させられる。
そして、さっきまで殴っていた地点の中心には
「テメェら・・・・・もはや終わりだぜ」
全身を真っ赤に発光させた、攻撃の完全・オフィナの姿があった
「ただ死ぬなら、お前ら何人か出も巻き添えだ。あの人の――――邪魔はさせねェ!!」
攻撃の完全、ついに暴走。
しかし、それが彼の身を滅ぼすまでは幾ほどか。
それまでの間。
この短いひとときの無敵。
彼はこの世界において刹那の最強となった。
to be continued
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ