第六章 Perfect Breaker
最強の暴走
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とはいえ、勝っているかと言えばそうではない。
その間でもクウガは他の二人への牽制として、炎を放つために腕をそちらに幾度となく向けているのだから。
このままでは、体力に限界がある自分が先に潰れる。
なので翼刀は此処を引き際として不動拳を一発ぶち込んでから一気に後退する。
「無理、か」
「あれだけの攻撃の中、僕らへの牽制を忘れない・・・・本当に戦闘マシーンってことだね」
「でもアイツは俺がぶっちめます。邪魔は・・・・」
「君と唯子ちゃんが結婚するとき、士に写真撮らせるよ?」
「な・・・・こ、この悪魔!!」
「俺に言うな!!あいつに言えあいつに!!」
クウガの周囲を駆けまわり、再びぎゃいぎゃい叫びあう三人。
ともあれ、一応方向性は固まった。
「僕らであいつを抑える。隙が出来たら士はすぐにやりたまえ」
「ったく、しゃーなしっすからね!!」
剣と銃を構え、二人が距離を取りながらクウガを攻めていく。
接近戦は危険と見たのだろう。
だがこいつを抑えるとなると、接近しなければ不可能だ。
そのジレンマ。
一回接近し立時の隙。その隙が十分でなければ、二人は確実に死ぬ。
「さあ、お宝のために!!」
「行くぜ海東さん!!・・・ってそんな理由か!」
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そして、ハクオロはというと
『ヌゥン!!』
「ガァッ!?」
「うひゃぁ!!!」
グアァッッ!!と、まるで捕食するかのような勢いで振られる巨椀。
その腕に吹き飛ばされているのはあのオフィナだ。
ギリギリで回避するフォンはその風圧に飛ぶも、くるくると回って余裕で着地する。
「ち。まさかこうなるとは、よ・・・・」
「まっさか、オフィナさんで止まらないなんてね〜」
内心焦っているのか、冷や汗を流すオフィナと、軽い口調ながらも正直に驚くフォン。
オフィナの、相手の攻撃への対処は単純明確だ。
ようは自らの攻撃の完全を駆使した「それ以上の攻撃」でねじ伏せるもの。
故に、このハクオロの巨椀ですらも殴り返せば問題はないのだ。
現にこのオフィナの攻撃力は、ハクオロの腕を殴り飛ばすだけの威力がある。
だが、この場合は相手が悪い。
ハクオロは“うたわれるもの”だ。
神と同義とされる能力を持ち、不滅の肉体を有する生命体。
今のこのハクオロの姿は、その存在により近づいた・・・というよりも、それそのものと言える肉体だ。
巨椀を以って攻撃し、オフィナがそれを殴り返す。
当然、力比べ
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