第六章 Perfect Breaker
最強の暴走
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だが、直後に炎の中からクウガが現れた。
やったか、などとくだらないことを口走る暇もなく、だ。
「まじかよ・・・!!!」
だがそれでも発した翼刀の言葉は、決して無事であることに対してではない。
それは、そう。
クウガを中心に、その背後に円を描いて浮遊する無数のタイタンソードのこと言ってのことだ。
「触れなくても変えれるのか!?」
「いや、そもそも最初から物なんて必要なかったような気も・・・・」
「何もなくても無手の状態から武器生成できるんじゃなかったか?あのライダー」
「なんですトォ!?」
翼刀が叫ぶと、びゅっ!!と空を切って飛来してくるタイタンソード。
それを回避して散開する三人。
ディエンドが翼刀が刃幕を放ち、その隙に二人があるカードを取り出した。
カードの種別は、ファイナルフォームライド。
この二人のライダーは、仮面ライダーを武器化することができる。
しかもそれは、実に卑怯なことだがその対象が敵であろうとも関係ない。
それはきっとこいつにも当てはまるはず。
ならば―――――
だが、クウガの行動は何を察知したのか迅速だった。
即座に手の中にペガサスボウガンを出現させると、一回転しながらボウガンを引き、上空に向かって一発発射した。
するとその弾丸は空中で破裂し、地上に向かって無数の弾丸の雨を降らせた。
無論彼等にそれを防ぐことはできても逃れることはできず、フォームライドのカードも手から落ちて撃ち抜かれてしまった。
「一瞬でいい!!カードを装填するだけの時間を稼げ!!」
「まったく、ボクに指図かい?」
「早くしろ!!あとで伝説の酸素破壊剤の設計図やるから!!」
「さあ行くよ翼刀君!!」
「ゼッテー嘘だろ!!この人ちょろすぎねぇ!?」
「嘘なのかい?」
「そんなことない」
「ほら」
「えぇ〜」
早くしろという割にはコントを続ける三人。
周囲の被害を考えず、回避するだけなら何とかなっているらしい。
だがそれでは倒せないし、次第にこのライダーは自分たちを―――――
「うぉ!!」
「翼刀!!」
翼刀の眼前に、いきなりクウガが現れた。
両手に握られ振り下ろされたタイタンソードを何とか受け止める翼刀。
一気に押し込まれ膝が地に着くが、翼刀ならこの状態からでも攻撃が可能だ。
「不動斬ッ!!」
ババババンッッ!!とクウガの胸を、横一文字に火花が走る。
多少よろけるクウガに、手を地面につけて押し出し、蹴りで吹き飛ばす翼刀。
翼刀はさらに一気に攻めて行き、通常の剣撃に加えて、現れてくる刃による連続攻撃でクウガに攻撃のチャンスを与えない。
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