第六章 Perfect Breaker
最強の暴走
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かと見紛うほどに小さな体をした魔女だ。
ゆるゆるふわふわなファンシールームの体を成した結界には、ぬいぐるみからカーテン、クッションなどの、小さな彼女にしてみれば隠れる場所がてんこ盛り。
しかもここには使い魔もいる。
その使い魔のドレスの中などに潜み、認識の外から致命の攻撃を仕掛けてくる。
それがこの魔女の戦い方。
かつて翼刀も戦い、手を焼いた相手だ。
相手をするのは
「実際見ると・・・あんなに小さいの?」
巴マミと
「もしかしてマミちゃんって寂しがり屋?」
神尾観鈴である。
観鈴の発言に「へ!?」と驚くやら仰け反るやら否定しようとするやらで慌てるマミ。
しかし相手はアサシン。
気を抜けばその一瞬で
ギャィンッ!!
「え」
「ほら、そこ今いたから気を付けてね?」
「は、はい!!」
観鈴はほんわかした顔ながらも、周囲への警戒を決して切らない。
空気を伝わる、微弱な振動。
それを翼で感じ取り、相手の位置を捕捉しているのだ。
「私が言うから、そこにドンドン撃って行ってね」
「わかりました!!」
そういうと、観鈴の指示通りにマミは次々にマスケット銃の引き金を引いていく。
隠れられるクッション、走り回る使い魔、何故そんな形をしているのか謎のオブジェ。
それらを撃ち漏らすことなくバラバラに破壊していく。
破壊されたそれらは魔力粒子となって消滅してしまい、あとには何も残らない。
このままいけば、簡単にあぶり出しだ。
「にはは、いぇい。観鈴ちんブイっ」
この勝負は、簡単に終わりそうである。
問題があるとすれば
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こちらのほうだ。
《FINAL ATTACK RIDE―――DE DE DE DECADE!!》
《FINAL ATTACK RIDE―――DE DE DE DEEND!!》
「焦、土ッッ!!」
二人のライダーと翼刀の渾身の一撃。
ディメンションブラストにシュート、そして炎熱を帯びた刃幕の射出。
それらが一斉にクウガの元へと向かって行った。
着弾速度としては、ディエンドが先だ。
だがクウガはそれを裏拳の一発で粉々に砕き、続いてやってきたディメンションブラストを片手で握りしめて砕く。
最後に翼刀の焦土。
自身に飛来した刃そのものを回避しようとも、炎と熱からは逃げられない。
その身体が猛る炎による爆発に巻き込まれ、その向こうに姿を消した。
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