第六章 Perfect Breaker
最強/究極
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口から吐血した跡があるものの今は癒えたのか、それでも少し気分の悪そうな顔をしている。
翼刀は蒔風の身体を地面にゆっくりと寝かせ、それからゴキゴキと首を鳴らしてからクウガへと睨みを利かせる。
「オイテメェ・・・・俺の恩人たちに何してくれてんだ。アァ!?」
青筋を立て、見下すように睨み付けてキレる翼刀。
右手にヴァルクヴェインを握りしめ、左手には渡航力が溜められていく。
そして剣を切り上げる様に上げ、そこで円を描いて振るう。
するとクウガと翼刀を囲んで刃が円形に降り注ぐ。
ここから逃がさない、と言わんばかりに。
そうすると、今度は翼刀の背後に灰色のオーロラが浮かび上がった。
そこから出てくるのは、すでに変身を済ませたディケイドとディエンド。
「士さん、こいつは」
「お前ひとりでってか?無茶言うな」
「あれは究極の一だよ?君は僕らの手助けをしたまえ」
俺がやる、と言い出す翼刀を、ディケイドとディエンドが封殺した。
過去に一度、ディケイドはアルティメットフォームのクウガを相手に勝利したことがある。
そも、この相手に正攻法は無茶という物。
ディケイドやディエンドのライダーシステムは、そもそも「全てのライダーを倒す」というコンセプトのもとに大ショッカーが作り出した。
仮面ライダーに対して優位に立てるというこの二人がいなければ、翼刀は勝てたとしても戦線離脱だ。
「じゃあそっちが手伝ってくれ」
「俺がやるからお前ら手伝え」
「何を言っているんだい。伝説であるあれを手に入れるのは僕さ」
一様に譲らない三人。
そうしているうちにクウガはこっち等に手を向けており―――――
ドンッッッ!!!
三人の足場が爆発し、煙の中から三人がそれぞれ飛び出して行った。
「じゃあ早い者勝ちってことでいいか!!」
「異議なし!!」
「さあ、ハンティングの始まりだ!!!」
なんの混ざりものもない、純粋な力。
優しさを元にではなく
原典ではない存在でもなく
正真正銘の、究極の闇・クウガを相手に、三人の勇が立ち向かう。
to be continued
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