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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
最強/究極
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咆哮するバース。
だがその足音は依然として接近するばかり。

そして、ついに砲撃の中から腕が伸びてきて


「なに!?」

その腕はブレストキャノンを掴み取り、強引にバースの身体から引き剥がしたのだ。
まだ使いきれずにいたエネルギーがバースの体内で暴れまわり、しかしそれを即座に書く武装を発動させることで発散、逃がすバース。


ブレストキャノンを除いたフル装備。
未完成だが、バース・デイと化したそれは、重戦車のように突っ込んでいく。


だがキャタピラレッグの侵攻はクウガに片手で押しとどめられ、そして


「バカな・・・・」

クウガはブレストキャノンを変形させ、アルティメットボウガンを握りしめていた。

「遠くより射抜く物」を手にした彼にとって、元の形状は関係ないのだろうか。
そのペガサスボウガンから放たれた弾丸が、バースの肩を射抜いていった。

その威力に、肩から一気に後ろへと引っ張られるように吹っ飛ぶバース。


「後藤さん!!」

「ダメだ、シュン!!」

吹き飛び、変身の解除された後藤の名を叫ぶ蒔風。だがそれと同時に、クラウドもまた蒔風の名を叫んだ。



その声に反応し正面に向きなおすと、クウガが猛烈な勢いで駆け抜けて来た。


「クソッ!!!」

クウガの掌が向き、蒔風を再び炎が包む。
それを獄炎で操作、渦にして防ぐ蒔風だがこのままでは―――――


「ォォおおおお、獄炎砲!!!」

このままでは激突だ。
蒔風は巻き上げた炎の一切を掌に固め、それを押し出すようにクウガへと放った。

放たれた獄炎砲はクウガへと放たれ、そしてそれを軽く打ち払われてしまう。


「クラウド、あと頼んだ!!」

「ナニ!?お前・・・・」

そういって、蒔風がクラウドを押した。


クウガのタックルはショルダータックルだ。
クウガの肩から発せられる物に関しては、すでに説明したとおり。


そして、蒔風は今それを防ぐ術がない―――――!!!


「開翼!!」

ショルダータックルを、蒔風はとっさに翼で受けた。
開翼し、展開された翼が前に回り込んで蒔風を覆い隠す。


だがいくら実体化させた翼とはいえ、玄武盾もなく、獅子天麟を壁にすることもできないこの状況では、動なるのかは一目瞭然で



斬ッッッ!!!

「ギッッ――――ガぁあああああ!!!」

蒔風の腕を、腹を、翼をズタズタに切り裂き、クウガの突進は蒔風の身体を撥ね飛ばした。

ぐるぐると乱回転しながら宙を舞う蒔風の身体。
その身体が次第に力なく落下し始め、地面へと落下する直前



「っとぉ!!」

その身体を、翼刀がキャッチした。

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