第六章 Perfect Breaker
最強/究極
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根をもぎ取ったうえで放り捨てた。
一瞬の破壊行動。
当然ギャレンのマスクは砕け、背の装甲は丸裸。辛うじて残っていた装甲のおかげで投げ出されたダメージは軽減できたが、それがなんだと言うのか。
次に、クウガは振り返った瞬間に全身への攻撃を喰らった。
青い装甲。放たれる連撃。
アクセルトライアルはすでにマキシマムドライブを発動させており、その全身へと連撃を叩き込み続けていた。
一撃の威力はそう高くない。
だが、それを何十、何百発と叩き込むことで加重されたダメージで敵を葬るマシンガンスパイク。
それを全身で喰らう続けるライダーの身体が、少しずつだが地面をずるずると下がっていく。
経過時間は7秒、8秒、9秒―――――
パシッ!!
「9.8秒。それがお前の絶望への」
「ダメだアクセル!!!」
ドンッッ!!
「ゲ!?ハ・・・・・ァ!!!」
バースの叫びに反応するよりも早く。
仮面ライダーアクセルトライアルは背部のダメージでそれを理解した。
自分の叩き込んだ蹴りは、T字のエネルギーとなってクウガに刻まれたはず。
だが、このライダーはそれを動作一つで砕き、そのまま彼へと一撃をブチかましたのだ。
トライアルの装甲にそれを耐えきるすべはなく、口だけではなく腹部からも血を流しながら照井竜は地面を転がって動かなくなる。
「照井ぃ!!!」
「リヴァイアサン!!」
どう見ても危険な状態だ。
クラウドが即座にリヴァイアサンを召喚し、彼の身体を回収。共に蓮と橘もつれて、「EARTH」(仮)へと運び込む。
「くそ、この化け物が!!!」
《ブレスト・キャノン》
《セル・バースト》
「ブレストキャノン、シュゥッッ!!!」
ドゴァ!!!!
その間に仮面ライダーバース・後藤慎太郎はエネルギーを溜めていた。
そして放たれたブレストキャノン。
要したセルメダルは実に20枚。
砲撃一発で彼自身がもつかどうかも分からないが、この状況を打破するためには致し方なしとしたのだろう。
クウガの身体を、図太い閃紅の砲撃が覆い尽くす。
流石は20枚でのブレストキャノンである。
その砲撃は途切れることなく放たれ続け、もしかしたらこれならばと期待させる。
だが
ズンッ!!!
「なに!?」
ズンッ!!という音が、等間隔で聞こえてくる。
バースからは見えない。
横からのクラウドや蒔風からも見えない。
だが、解る。
この砲撃の中、このクウガは悠然と、一歩ずつ、バースに向かって接近してきているのだ――――
「う・・・うォォおおおおおお!!!」
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