第六章 Perfect Breaker
最強/究極
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の切っ先を置くと、驚異の再生速度でその崩壊が止まり、逆再生のように戻っていく。
最後に十五天帝で光を胸に押し入れ、Χブレードでしっかりと「閉じた」。
フゥ、と息を吐いて、これで赤銅のしたかったこととやらは終わった。
かなり汗を流しているが、苦しい、痛かったというよりは、疲労の色の方が強い。どうやら相当に精密な作業だったらしい。
「な、なにしたんだ?あれ」
唖然とする蒔風だが、彼でも何をしたのかよくわからないらしい。
その彼に、しょうがないですね〜となぜかドヤ顔をしながらアリスが説明する。
「いいですか?まず彼女は鍵剣で自らの胸―――というよりは、魂を開示しました」
それが、あの胸から出てきた光だ。
「そして聖剣を以って、その魂に捉われた契約を断つ」
恐らくは令呪の縛りのことだろう。
だが、そんなことをすれば魂がバラバラになる。
「それを天剣の「統治」の特性で自らを統べることにしたのでしょう」
そうすることで不純物は消え、自分の魂のみが残る。
「とはいえ、肉体は崩壊します。それを神剣で回復させ、最後に魂を入れ物に。そんなところではないですか?」
アリスが赤銅の顔を覗き込み、それに対して「正解でござるよ」と赤銅が答えた。
グリッ、とこちらを向いてきたアリスが、再びドヤ顔。
なぐりたい、この笑顔。
「ちょ、たまには私がなんかわかってるキャラでもいいじゃないですか!!なんでそんな顔するんですか!?」
ともあれ、こうして赤銅の翼は令呪の縛りから脱したのだ。
無論、マスターはセルトマンであることは変わりない。令呪の命令を受け入れる、というサーヴァントの条件と一緒に契約も破棄出来ればよかったのだが、流石にそこまでは出来なかったらしい。
自分で魂の改竄を行ったのだ。それ以上のことをすると、今度は魂がバラバラになって戻せなくなるかもしれない。
そして、彼女は
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「そうか。それで君は召喚に反応してきた、ということか」
そう。
彼女は、翼刀が飛来してきたサーヴァントを察知するよりも早く彼の召喚を感じ取り、一人ここまで飛んできた、というわけである。
「・・・・・其の方の相手。他の者に譲る気はあらず」
「そう。まあそうだろうな」
ギィ!!と剣が弾け、後退しあう二人。
と、そこで赤銅がら堅苦しい―――というよりは、雅な雰囲気が取れた。
「他に理由を上げるとすれば、其の方の相手が出来るのは吾しかいないと思ったからでござるが」
「そ、そんな口調なの
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