第十六幕:虹を映す少女
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い」
その少女は、少し驚いた様子で・・・ん? 黒髪の上で何かが動いた! これは虹!? その少女は、黒髪の上に虹・・・逆さ虹が映っていて、とても綺麗だ。髪に反射した光のハイライト・・・天使の輪なら知っているが、そこに虹を映す人を、俺は今まで見た事が無く、見とれてしまう・・・。
少女「あ、あの・・・」
時崎「!!! す、すみません!!!」
少女「いえ・・・」
少女の声に、自分を取り戻す。その時、
心桜「あっ! 笹夜先輩!!」
天美さんが現れた。助かった・・・前にもこんな事があったような・・・。
少女「心桜さん! こんにちは!」
心桜「こんちわー、笹夜先輩!!」
凪咲「いらっしゃいませ。高月さん、ようこそ風水へ!」
笹夜「この度は、お世話になります♪」
凪咲「こちらこそ、お世話になります。ごゆっくりなさってくださいませ」
笹夜「ありがとうございます♪」
凪咲「それでは、失礼いたします」
凪咲さんは台所へ戻ってゆく。
笹夜「ところで、七夏ちゃんは?」
心桜「つっちゃー今、着替え中・・・」
笹夜「あら、そうなの?」
心桜「んで」
天美さんは、俺の方を見てきた。その意味は、俺でも分かる。
時崎「えっと、時崎柚樹と申します。民宿風水でお世話になってます」
笹夜「はじめまして。高月笹夜と申します。お世話になります」
時崎「よろしくお願いします」
笹夜「こちらこそ、ご挨拶が遅れてすみません」
時崎「いえ」
心桜「あたし! 天美心桜って言−−−」
時崎「それは知ってる!」
心桜「あははーっ!!」
笹夜「???」
七夏「ここちゃー、あ、笹夜先輩! いらっしゃいです☆」
七夏ちゃんが二階から降りて来た。
笹夜「七夏ちゃん、こんにちわ♪ お世話になります♪」
七夏「こちらこそです♪ あ、柚樹さん! えっと、高月笹夜先輩です! 笹夜先輩! えっと、お客様の時崎柚樹さんです☆」
時崎「あ、ああ。よ、よろしく」
笹夜「は、はい。よろしくお願いします!」
七夏ちゃんが、俺と高月さんを紹介してくれた・・・のだが・・・
七夏「???」
さっき、お互いに自己紹介をしたばかりなので、不自然な空気が漂う・・・その時、
心桜「あたし! 天美心桜って言−−−」
時崎「それは知ってる! しかもさっき聞いた」
心桜「あははーっ!!」
笹夜「くすっ♪」
七夏「?????」
俺と天美さんの会話を聞いて、高月さんの表情が、少し柔らかくなった。天美さん、今のは狙ったのだと思う・・・流石という印象だ。
心桜「(ねねっ! お兄さん!)」
時崎「え!?」
天美さんが小声
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