暁 〜小説投稿サイト〜
翠碧色の虹
第十六幕:虹を映す少女
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
い」

その少女は、少し驚いた様子で・・・ん? 黒髪の上で何かが動いた! これは虹!? その少女は、黒髪の上に虹・・・逆さ虹が映っていて、とても綺麗だ。髪に反射した光のハイライト・・・天使の輪なら知っているが、そこに虹を映す人を、俺は今まで見た事が無く、見とれてしまう・・・。

少女「あ、あの・・・」
時崎「!!! す、すみません!!!」
少女「いえ・・・」

少女の声に、自分を取り戻す。その時、

心桜「あっ! 笹夜先輩!!」

天美さんが現れた。助かった・・・前にもこんな事があったような・・・。

少女「心桜さん! こんにちは!」
心桜「こんちわー、笹夜先輩!!」
凪咲「いらっしゃいませ。高月(たかつき)さん、ようこそ風水(かざみ)へ!」
笹夜「この度は、お世話になります♪」
凪咲「こちらこそ、お世話になります。ごゆっくりなさってくださいませ」
笹夜「ありがとうございます♪」
凪咲「それでは、失礼いたします」

凪咲さんは台所へ戻ってゆく。

笹夜「ところで、七夏ちゃんは?」
心桜「つっちゃー今、着替え中・・・」
笹夜「あら、そうなの?」
心桜「んで」

天美さんは、俺の方を見てきた。その意味は、俺でも分かる。

時崎「えっと、時崎柚樹(ときさきゆた)と申します。民宿風水でお世話になってます」
笹夜「はじめまして。高月笹夜(たかつきささよ)と申します。お世話になります」
時崎「よろしくお願いします」
笹夜「こちらこそ、ご挨拶が遅れてすみません」
時崎「いえ」
心桜「あたし! 天美心桜(あまみここな)って言−−−」
時崎「それは知ってる!」
心桜「あははーっ!!」
笹夜「???」
七夏「ここちゃー、あ、笹夜先輩! いらっしゃいです☆」

七夏ちゃんが二階から降りて来た。

笹夜「七夏ちゃん、こんにちわ♪ お世話になります♪」
七夏「こちらこそです♪ あ、柚樹さん! えっと、高月笹夜先輩です! 笹夜先輩! えっと、お客様の時崎柚樹さんです☆」
時崎「あ、ああ。よ、よろしく」
笹夜「は、はい。よろしくお願いします!」

七夏ちゃんが、俺と高月さんを紹介してくれた・・・のだが・・・

七夏「???」

さっき、お互いに自己紹介をしたばかりなので、不自然な空気が漂う・・・その時、

心桜「あたし! 天美心桜(あまみここな)って言−−−」
時崎「それは知ってる! しかもさっき聞いた」
心桜「あははーっ!!」
笹夜「くすっ♪」
七夏「?????」

俺と天美さんの会話を聞いて、高月さんの表情が、少し柔らかくなった。天美さん、今のは狙ったのだと思う・・・流石という印象だ。

心桜「(ねねっ! お兄さん!)」
時崎「え!?」

天美さんが小声
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ