ペルソナ3
1863話
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反射出来るのであれば、それは大きな力となるのは間違いない。ただし……
「それで、その鏡は具体的にどれくらいの威力の魔法を反射出来ると考えてるんだ? もしかして一番弱い魔法しか反射出来ないとか、そういう事はないだろうな?」
そう尋ねると、一瞬前の興奮した様子から桐条は申し訳なさそうな顔になる。
「残念だが、その辺りはまた分析しきれていない。実際に使ってみればその辺もはっきりとするのかもしれないが、残念ながらあの鏡は1枚しかない以上、そんな真似をする訳にもいかないだろう」
「あー……まぁ、そうだな」
まだタルタロスから1枚しか見つかっていない以上、あの鏡はかなり希少な品だというのは、容易に想像出来る。
であれば、それを実際に使って実験をするのが難しいというのは、俺にも想像は出来た。
……そうなると、分析だけであの鏡の能力をある程度とはいえ解析したのだから、桐条財閥の実力はやはりかなり高いと言うべきなのだろう。
ともあれ、そうなると色々と難しいな。
あの死神とまた遭遇する事に備えて、出来ればその鏡を大量に持っておきたい。
幸いと言うべきか、俺には空間倉庫があるのでどれだけ持っても行動が鈍ったりといった事はない。
「その鏡の量産は……」
最後まで言わせず、桐条は首を横に振る。
「残念ながらどのような素材で出来ているのか……そして何より、どのようにして魔法を反射するという効果をあの鏡に付与したのか、それが分からない。ああ、勿論素材の方は全てが完全に分からないという訳ではなく、大部分は判明しているが……未知の素材もまた、多い。それと、一応名前が必要だろうということで、あの鏡はマジックミラーという名前を付けたのだが……構わないか?」
「ああ、名称はよっぽど変な物じゃなければ、構わない」
マジックミラーの名前が、オッチョンプリゲラノクミクスとか、そういうのになっていれば、俺も許可はしなかっただろうが。
マジックミラーというのは、その能力を的確に表しているのもあって、分かりやすい名前だと思う。
「そうか、そう言って貰えると、こちらとしても助かる。……それで、マジックミラーだが、どうする? 出来ればもう少し研究したいと要望が出ているのだが……」
桐条からの提案に、少し悩む。
出来れば、マジックミラーはこっちで確保しておきたい。
そもそも、タルタロスに挑戦している以上、いつ死神が出てきてもおかしくはない。
そうなった時、魔法を反射する能力のあるマジックミラーは、致命的な一撃を与える要因になる可能性が高い。
まぁ、最大の問題として、マジックミラーが具体的にどのくらいの魔法を反射出来るのか不明だというのがあるのだが。
もし反射出来るのが一定以下の威力の魔法でしかないと
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