合宿開始
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あまりのメニューに青ざめる海未以外の8人。その様子に気が付かない海未はいつも通りの態度で答えている。
「・・・マジでこのメニューでやってやろうか?」
「「「「「えぇ!?」」」」」
なんかからかってみたくなった剛の言葉に断末魔に似た悲鳴を上げる8人。その後絵里や穂乃果の説得で剛の予定通りに行うことになり、海未には一応厳重注意という形でこの場は収まった。
「海未ちゃんやめてよぉ」
「すみません。せっかくの機会ですから体力面も強化しようと・・・」
「でもあれはやりすぎニャ」
そんな会話をしながら芝生でアップを再開する穂乃果たち。その間に剛はメニューを書いていく。
(午後から和成さんたちが来るからその時に何を教えてもらうかだな・・・うちのネックなのは・・・)
しばしの時間思考した後、午前の部と午後の部のメニューを決める。練習メニューを書き終えた頃にアップを終えてベンチに戻ってきた少女たちに内容を説明し、早速メニューへと移っていった。
「ふぁあ・・・なんか眠てぇな・・・」
時刻は午後1時。そろそろ午後の部が始まるだろうと様子を見に来た徳川は眠たそうな表情でグラウンドへと足を向けている。
「ショート!!」
「OK!!」
近づくにつれて大きくなってくる甲高い声。その内容から今は何のメニューをやっているのかすぐにわかった。
「守備練習か。基本中の基本だな」
グラウンドの見えるところに来ると予想通り守備練習を行っている少女たち。外野に守備がついていないのを見たところ、内野の守備練習を行っていることが伺える。
徳川はグラウンドに入るのではなく、まずは外でどの程度のレベルなのか観察してみる。
「なんだ、あのショートヘアの子はセカンドか」
昨日可愛いと称していたのは凛のこと。彼女が着いているポジションを見て彼は首を傾げていた。
(てっきりあの金髪をセカンドに置いてると思ったが・・・あの子は肩がいいのか?)
セカンドには肩のいい選手を置く傾向にある現代野球。背丈の小さい凛をそこに置いている理由がイマイチわからない徳川はとりあえず様子をもう少し見てみることにする。
「サード!!」
「任せるニコ!!」
ボールを捕ってセカンドゲッツーの形を完成させる内野陣。その動きを見てこの布陣の理由がよくわかった。
(サードもちっこいけどスローイングが安定してる。セカンドも身のこなしが速い。肩もいいみたいだし、適任といったところか)
その後もノックをこなしていく少女たちの様子を観察するが、全体的に守備は鍛えられているようで、これといって何かを言う気にはならない。
(決勝でコールドになったって話だが、守備力
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