0203話『深雪様の出番だよ』
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かい?」
「私達の仲か? それは仲はいい方だよな。な、榛名」
《はい。提督とは仲はいい方だという自覚はありますね。なんかこの話題もよく他の皆さんからも振られるんですよね。やっぱり不安定に思われているのでしょうか? 一緒の身体で共存しているというのは……》
「いんや。むしろ羨ましいって思うくらいじゃないすか? あたしも電ももちろん他の子たちも二人の仲は見ていて羨ましいって感じているのは本当だしね」
「はいなのです。電も、司令官さんとそう言う関係になれたらってたまに思う事があるのです」
「そうか……。」
司令官はそれで少し考え込んだ後に、
「もしだけど、私の意識が他の誰かに移ってその移った子の意識が榛名みたいになったらどう思う……?」
「そ、それは……少し怖いのです。今までの司令官さんが別の誰かになってしまうと思うと……」
「そうだなー……今となってはもう榛名さんで慣れたからいいと思うけど、今更他の誰かに移ったら少し司令官の事を軽蔑するかもしれないな」
「そういうわけだ。私と榛名はもうお互いに納得済みだけど、他の子たちは少しだけど拒否感を感じてしまうだろうからな。だから分離する手立てがない現状は今のままでいいと思っている」
《榛名も提督と同じ考えですね。提督と一緒に戦えるって思えば苦ではないですけど、他の子たちにしてみれば一緒の感覚は味わえないと思いますから。それに意外と提督と触れ合える機会が少ないのも辛いものなのですよ?》
「やっぱそっかー。うん、それを聞いて安心した。なにもお互い100%今の現状を容認しているわけじゃないって分かっただけでも聞いた甲斐があったかな」
「なのです」
うん。当然の話だけど辛いもんだもんな。
お互いに好き合っているから尚更辛いと思うしね。
だからあたしも司令官と榛名さんの事を出来るだけフォローしてやりたいと思った。
後で電にもその件を聞いてみたら同じ考えだったのでやっぱり考える事は皆同じって事かな……?
いつか、深雪様も司令官の役に立てるように頑張るぜ!
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