「天誅」3-1
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。おはよう緑屋君。
(そういえば緑屋君って男子のことは〜殿と呼ぶんじゃなかったっけ?)」
※敬意のある人に対してだけです。
「おはようございます、水仙時さん。今日はお付きの人はいないのですね?
此処まで歩いて来たのですか?」
「たまには庶民の生活と言うのも味わってみたかったからね。電車とやらに乗るのも今日が初めてだよ
(そうえば高浜君も男子のことは〜くんって呼んでいたのにどうして僕様だけ……ハッ! まさかっ!!)」
「いえ。違いますから」
「…………君はエスパーかい?」
・
・
・
「ハッ!!?」
ぼんやりあの子達の会話を聞いている場合じゃなかったっ!!
今のところいる女子は、メスパラガスと泥棒猫と…
「それにしても遅いですね…他の先輩達……」
ちんちくりん。
あの娘こを一言で言い表すならそれしかないわね。
小さくてメッシーくんと隣に並んでいたら小っちゃいもの倶楽部で超可愛いじゃないっ!! 頭をこねくり回して、抱きしめて家にお持ち帰りしたいわ♪
顔から視線を下ろせば……
ぺたん。
うん。無害で安全なゾーンね。むしろどんどんちよ子とは仲良くなって欲しい娘だわ。
ちんぱいちゃんとはぜひ心友マブダチという間柄になって欲しいわね♪
「クシュンッ!(………なんだろ今ずっごく失礼なこと考えられている気がする)」
うんうん。くしゃみも可愛いなんて”お姉さん”ますます気に入っちゃったわ♪
それに比べてあの泥棒猫ときたら…
「あら? 誰かに見られているような…?」
ばい〜〜〜ん!!
クソガキがぁああ!! 何気に私よりもデカイとか、喧嘩売っているのかしら!?
「上等よ! その喧嘩、勝ってあげようじゃないっ!!」
「待って、ください」
えっ。後ろから腕を掴まれた。綺麗な声だったからきっと掴んで来たのは女の子ね。
でもこの私に気づかれることなく、背後をとれるなんて何者? どこかの組織の刺客かしら…?
「振り返らなくてもいいです。わたしの話を聞いてくれればそれで」
「……。それでなんのようなのかしら?」
相手から敵意は感じない。むしろ敬意? のような視線を感じるのは何故かしら…?
「会長は悪い人ではないです」
「会長? それはあのデカパイ女のことかしら?」
「そうです。あの水風船のことです」
周知の事実ってことね。
「悪い人ではないってのはどうゆことかしら? あのデカパイは罪の証。
きっと澄ました顔して実は裏で男を喰いまくってるタイプよあれは。実際私の友達がそうだったもの」
「確かに会長の水風船は悪の根源です。あの水風船に誘われた男の子たちは皆、落とされました」
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