その6
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タミーは怒るまる子の姉を見て恐ろしく感じてしまった。
タミー「ああ、恐ろしい!今までまるちゃんのお姉さんは優しい人だと思ったけど、とっても怖い人だわ!ああ、タミー、この世界が怖くなってきた!」
タミーが大袈裟に怯えるアクションを起こすので、その場にいた3人は何も言えずにタミーを見ていた。
お姉ちゃん「何言ってんの?この子?」
まる子「さあ、私には・・・」
タミーはさくら家を出ていった。
たまちゃん「あ、ちょっと!ごめん、まるちゃん!!」
たまえはまる子に謝って家を出てタミーを追いかけた。そして追い付いた。
たまちゃん「ちょっと!どうしたの!?」
タミー「私、怖くなってきたの!現実がとても!折角出てきたのに私が期待してたのと違うなんて!」
たまちゃん「は?」
タミー「もう私、戻りたい!」
たまちゃん「戻りたいってどこに!?」
タミー「あなたの心の中よ!」
その時、タミーの体がやや透明化していった。タミーはたまえに向かって走り出す。
たまちゃん「え!?」
タミーはたまえに向かって飛び込んだ。二人はぶつかる事はなかった。タミーの体は小さくなり、掃除機に吸い込まれるようにたまえの体内に入っていった。
たまちゃん「一体なんだったの・・・?」
たまえはタミーがいなくなったと共に、今までの出来事は一体なんだったのかと思った。
翌日、たまえはまる子やはまじ、ブー太郎にタミーが自分の体の中に入ってしまった事を話した。
はまじ「んで、そのタミーってのは一体なんだったんだ?」
たまちゃん「うーんと、その、私がまるちゃんについていけなくなった時、心の中でタミーになりきって本音を叫ぶんだ」
たまえは何とか説明しようとしたが、周囲にはさっぱり理解できなかった。
まる子「まあ、もう一人のたまちゃんみたいなもんかあ〜」
まる子は勝手な解釈をした。
たまちゃん「まあ、そんなもんだね・・・」
ブー太郎「ところで穂波、寂しくはないのかブー?」
たまちゃん「全然・・・。いても迷惑なだけだし・・・」
そのたまえの心の奥底の中、もう一人のたまえことタミーは叫んでいた。
タミー「ああ、迷惑だなんて、もうずっとここにいるわ!!」
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