なよ竹のランタン
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の地で暮らすこと自体が罪に対する罰だったらしいのです。…なんと失礼な話でしょうか。
「…まさか、開けないとは」
み使いは、ため息と共に首を振り、月に帰っていきました。失礼な男です。
ほんの少し、カチンと来ていた讃岐の造でしたが、これはこれで良かったのかもしれません。月の世界で何をしでかしたのかは知りませんが、身分は高そうなのに、流刑に処されるような重罪を犯す女囚がこんな素朴な村に解き放たれたら…。例えば、例えばですが、その美しさに惑わされた5人の貴公子などが、女囚の無茶振りに人生ごと振り回されて死者すら出たかもしれません。
「なよ竹の、かぐや姫…?」
讃岐の造は、せめて名前を付けようかと、月を見上げて思いついた名前を口にしてみましたが、もう手遅れでした。
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