ペルソナ3
1862話
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なのか、それとも死神だからなのか……その辺りの事情は分からないが、ともあれ少なくてもこの死神は倒すのであれば一気に倒す必要があるということが判明した訳だ。
もっとも、死神も俺を警戒しているのか、かなり慎重に戦いを挑んできて……結局、今回もまた逃げられてしまった訳だが。
ただ、順調に死神の持つ能力は判明していっている。
メギドラオン、マハラギダイン……そして今日のマハムドオン。
正直、このマハムドオンってのが具体的にどんな効果なのかは分からないが……
先程まで闇があった場所に視線を向ける。
そこにあった闇は、既に消えている。
あの闇に触れれば一体どうなるのか。
炎や氷はそれがそのまま威力を持っているし、土の槍だったり風は竜巻だったりといった風に攻撃力を持つ事は想像出来る。
だが、闇……その闇が具体的にどのような効果を持っているのかは、俺にも分からない。
ネギま世界の操影術と同じように考えてもいいのか?
だが、死神が使ってきた魔法で広がったのは、影ではなく闇だ。
……それが具体的にどのような効果を持っているのか分からない以上、そう簡単に手を出すような真似が出来る筈もない。
取りあえずマハムドオンという魔法を使えるのが分かった以上、それがどのような魔法なのかを桐条グループに調べて貰った方がいいか。
一応周囲を見回し、こっちに攻撃を仕掛けようとしているシャドウがいない事を確認すると、俺はそのまま影のゲートを使ってエントランスに向かう。
以前は真田とここで遭遇したのだが、今日は俺以外誰もタルタロスに挑んでいる奴はいないらしい。
……ともあれ、それなりに疲れたし部屋に戻って寝るか。
有里が起きれば、恐らく事態は動く。
現在の、こうして停滞している時間も終わるだろう。
そう考えれば、やはりこうして死神の能力が具体的にどのようなものなのかを調べる事が出来るのは、今だけの筈だ。
具体的にどのように事態が動くのかは分からないし、それが俺にとって利益になる事なのかどうかも分からない。
だが、それでもこのまま事態が停滞するよりはいいと思うのは、きっと俺だけではないだろう。
そう言えばゆかりも久しぶりにタルタロスに挑みたいって話をしていたし、明日には連れてきた方がいいのか?
けど、死神がまた襲ってきたら、結構厄介なんだよな。
そんな風に考えながら、部屋に行き……
「うおっ!」
部屋に入った瞬間、そこにゆかりの姿がある事に驚く。
噂をすれば何とやらって奴か?
そんな風に驚いている俺に、壁に寄りかかって座っていたゆかりが顔を上げ、不機嫌そうに口を開く。
「……随分と遅かったわね。時計とか動かないから、正確な時間は分からないけど」
「いや、ちょっとあってな。……にし
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