第31話「予期せぬ再会」
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の声をする―しておく。
自分から黒歴史を作るということは、俺はしないのだ。
その後、餌付けなのかジュースやお菓子を貰って服を汚さない様に細心の注意を払いつつお腹の中へと収めていると、着飾った女性陣が部屋へとやってきた。
俺のボギャブラリーの乏しさから、細かい説明はできないが、まあ三人ともよく似合っていた。
エミリアとネオンは、某映画祭の赤い絨毯を歩く女優のようだったし、エリザは付き人ということで控えめな感じではあったが十分に綺麗で、スクワラが彼女を見て見惚れていたのが俺でも分かった。……リア充爆発しろ。
「それじゃあ、いこうか。ユイ!」
「……はい」
花の咲くような笑顔で両手を広げるネオンに、若干引きつつも傍に寄って、案の定というか抱き上げられた俺は、自分がいる世界が“どういう場所”なのかを完全に忘れていた。
実戦が試合形式を含めたとしても、数か月以上も行わず。習慣化した基礎の修行はラジオ体操のような感じへと変貌してしまい。バトル漫画でいう戦場の感覚なんてものは完全に風化した。
それを俺は、会場に響き渡る銃声で強制的に自覚した。
オークション進行中に黄色いバンダナを巻いたテロリストが銃をもって乱入したことで、会場は阿鼻叫喚の地獄絵図へと変わり果てている。
幸いというべきか、VIP扱いであったノストラードファミリーは一般客から離れた場所にいたために、一般人用の出入り口から乱入したテロリスト達が巻き起こす騒動に巻き込まれるまでに結構な時間的余裕を得ていた。
当然、そんな宝石よりも貴重な時間を無為に過ごすほど、ネオンの護衛団の面々は無能であるはずもなく。
ダルツォルネの指示のもと、予め確認していた脱出ルートを先行偵察に数名ほど派遣しつつ、ネオンとエミリアそして俺の三人を中心にして周囲を護衛が囲む典型的な防御陣形を摂りつつ出口へと向かい。外には通信機を使って、出口付近で待機させていた人員に周囲の安全確保を厳命していく。
流れるように進んでいく事態に、ネオンの精神安定のために抱きヌイグルミとなっている俺は貸与されていたポーチに隠れていたテトを抱きしめる……フリをしつつ、ハクタクを10体ほどを自分を中心として周囲へと索敵のために放って確認をしていた。
眼帯をしているために視界が塞がれていたので、会場についてからネオンやエミリアがオークションに夢中で若干放置気味だったこともあり、暇つぶしを兼ねて周囲を探検していたハクタクを周囲警戒へと流用しているので、おそらく誰も俺が念獣を捜査していることに気づいていないだろう。
だからこそ、俺が誰よりも早く“ソレ”に気づけた。
「っ!!……壁から離れて!!」
「は?」
懐かしい感じのオーラを探知した俺は、すぐにその
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