第25話「黒歴史の新たな1ページ」
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ないし、近寄っても来ない。
何名か訝しげに俺達をジッと見つめてくるが、俺が怯えるようにエミリアへと身を寄せる様子を見せると、バツが悪そうな顔をして視線を逸らす。
そんなSAN値を削る演技をしている間に、手続きを終えたエミリアに手を引かれながら視界外へと逃れることに成功したのだった。
念のためにハクタクを周囲へと展開させているのだが、誰一人として俺達を怪しんでいる様子が見られない。
脱出作戦ということで何気に緊張していた分、あまりにも簡単に成功したので拍子抜けしてしまう。
「というか、私一人に対して執着しすぎなような気がするんですが」
「ユイちゃんは、外部と接触しないように徹底してたからね。小さなことでもスクープになるんだよ」
「そういうものですか?」
「そういうものだよ」
あからさま隠し方をすると、こういう目に合うという事か。外見からは小さな女の子であるという情報も、それに拍車をかけていそうである。
そう考えると、エミリアのように適度に露出しつつ、今のような別の顔を持つというのは色々と便利そうである。
「それじゃあ、このままタクシーを拾って屋敷まで行こう」
「え?この格好で?」
「そう、この格好で」
「……」
「……」
演技の為に繋いでいた手が、拘束用へと変化した瞬間であった。
ハハッ、露出プレイとかレベル高すぎ……
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