第9話「リベンジ-1」
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家であるゾルディック家のシルバとゼノ相手に、クロロは依頼主を殺すという手段を持って自身の死をギリギリのところで回避している。
これは、事前に察知できたが為に回避出来た事案では有るが、それ以外に関しては単純に純粋に運が良かったり、複数人で行動をしていた為に撃退や撤退等で事無きを得ている。
とはいえ、毎回そういう幸運に恵まれるとは限らない。
事前に、敵の規模が分かっていれば対処が容易になるし、危険を事前に回避することも可能だ。
シャルが参謀役として、こうした状況に対応しているが、それとてタイムラグがあったりと限界があり、万全とは言い切れない。
それに、一部の団員が強い相手と戦うことに喜びを感じていたりするので、限界点を更に下げる要因だったりしてるいる。
「この話はこれでいいだろう……ノブナガ、お前の用件は?」
「ああ、キコ族についてな」
「何かあったのか?」
「ユイのこと?」
ノブナガの言葉に、クロロとシャルが疑問の声を上げる。
「ユイの事とは一概に言えねぇが……前回の仕事のときによ、左右の目の色が違う能力者を一人殺った」
「オッドアイということなら、そんなのは別段珍しいことじゃないよ」
オッドアイとは「虹彩異色症」という症状を表す言葉の一つであり、犬や猫などに見られるが、人間でも症例は確認されている。
また、可能性の一つではあるが念能力で変化する例(クルタ族など)もあるし、制約等でカラコンを入れているというのも否定できない。
しかし、ノブナガはそれらの可能性はないと言い、その理由を話した。
「あいつの右目と同じだったからよ」
「同じ?」
「光に当たると、アイツの目は淡く光るだろ?」
「そだね。それが”ダイヤの瞳”って言われてる要因の一つだし」
「それとまったく同じだったんだよ。髪の方は茶髪だったが、染めてる可能性があるしよ」
この言葉に、クロロとシャルは互いに考え込む仕草をしたまま動かなくなる。
ノブナガはそんな二人の邪魔にならないように、口を開くことなく二人の答えを待ちつつも、自身が伝えた意見について再度考える。
そして、最初に口を開いたのはシャルで、二人に指を三本立てた手を見せる。
「考えられる可能性は三つ。一つはたぶんノブナガが考えている通り、キコ族であること」
「ああ」
「もう一つはキコ族と同じ容姿のただの別人……そして、念能力の関係で瞳の色が変化“している”か“させている”かということ」
「いや、もう一つ可能性もあるな」
クロロは、考えた姿勢のままシャルの言葉を訂正する。
「ここらじゃ“よく”ある、人体移植だ」
「ああ、それもあるね」
「人体移植?なんだそりゃ?」
「他人の臓器を自分へ移すこ
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