第6話「初仕事-1」
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は強奪して欲しい」とのこと。
強奪した物は自由にしても良く、当然いくら死人を出しても構わない。
一見して旨すぎる話のように感じるのだが、シャル曰く「こういうのはよくある話」だそうだ。
裏の世界はまだ分からないが、実力のある組織を襲わせて資金と重要人物の排除を狙っているのだろうか?
それとも、復讐とかケジメとか面子とか、そういった目に見えない部分の話なのだろうか?
まあ、色々と考えたところで裏の世界なんて興味はないから、必要最低限の知識だけ保有できれば後はどうでもいいや。
さて話を元に戻して、依頼内容からして普通に正面突破しての炙りだし殲滅という行動でもいいのだが、相手が金品をもって逃走する可能性が考えられる。
なので、俺の能力を知っているクロロは「練習にはちょうどいいだろう」と俺にこの仕事へ参加するように指示を出したわけだ。
「保管庫……保管庫……保管庫……あ、あった。見取り図通りの地下一階で一番奥の部屋の前に見張りが2人いる。どっちも能力者だね」
軍服のような迷彩服を纏った屈強な白人男性二人、両手を後ろに回して扉の左右に立っている。
服装をスーツなどにすれば、テレビで見た頃あるボディガードとかSPとかの職種が凄く似合いそうだ。
「了解。ユイはその念獣をそのまま見張らせて動きがあったら連絡して」
「うん」
ハクタクを自動操縦に変え、映している景色に変化があれば反応を出すように設定して、右目の”凝”を解いた。
オーラの総量がまだまだ少ないので、無駄使いは極力しないようにしないと、有事の際にガス欠になって満足に動けませんでしたって事になりかねない。
「ユイの見た感じだと、あっちは事前に襲撃があることを予想してるね」
「大方、仕事頼んだ奴から情報が漏れたんだろうよ」
「警備してる人間は計72人で、内4人が能力者か……」
「ユイ、その4人の能力者はどの程度だか分かる?」
最初の仕事が終わり、皆の話を一歩引いたところで聞いていた俺に、マチが話を振る。
ハクタクを通して見た4人の能力者を思い出しながら、おおよその力を判断する。
「見ただけだと、保管庫を警備してる二人が強いかも……外の二人は……ちょっと微妙かな」
「となると、ノブナガとウボォーが囮になる案は難しいかもしれないね」
「だ−っ、面倒くせぇ! 物をぶっ壊すなとか無理だろうが!!」
「吠えない吠えない……そうだね。ユイに能力者同士の戦闘を見せるいい機会だから、このままいってみようか」
結局、ノブナガとウボォーが正面玄関から殴り込みをして敵を引きつけつつ殲滅している間に、シャルとマチ、そして俺が保管庫へ行きお宝を確保という作戦でいくことになった。
もし
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