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キコ族の少女
第5話「変態、現る」
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 そんな仕草に、恥ずかしさはどこへやら……


「……この可愛いやつめ!」


 ワシャワシャとテトと戯れることで気分を紛らわした後、ノブナガの指示に従って下へ続く階段へと向かった。



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「よおユイ、久しぶりだな」
「フランクリン!!」


 少なくない時間を過ごした旅団内で、一番親しいフランクリンを見つけて、俺は思わず彼の名前を叫びながら胸元へダイブした。
 テトは俺の行動を予測して、服の中から脱出すると俺の頭上へと避難を済ませている。
 弾丸のように突撃して自分の首に抱きついてきた俺を、彼は笑いながら受け止めると、大きな手で頭をテトを潰さないようにし避けつつ、撫でてくれながら話しかけてくる。


「お前、少しデカくなったんじゃないか?」
「分かる?最後に会った時から2センチも伸びたよ!!」
「ほう、そりゃあデカく感じるわけだ」


 傍から見れば、お爺ちゃんと孫の会話に聞こえなくも無い雰囲気に呆れた声でパクが乱入。


「貴女、本当にフランクリンの事好きね」
「あ、パクももちろん好きだよ」
「はいはい」
「本当だってば!」
「はいはい、信じてるわよ」


 ……俺の精神年齢が少し下がってように見えるけど、これは肉体に精神が引っ張られているだけだからね。
 決して原作キャラと仲が良くて、舞い上がってるわけじゃないからね!!
 脳内で、誰にしているのか分からない言い訳を並べていると、フランクリンの後ろにいたマチが俺に声をかける。


「ユイ。次の仕事の件、聞いた?」
「ついさっき、ノブナガから聞いたよ」
「私とシャルの班に入ってもらうから、そのつもりでね」
「……それじゃあ」
「サポート役だね」


 俺の能力を考えるとやっぱりそうなるのか……
 参謀役のシャルを補佐することになるのかな?


「まあ、今回はそんな難しいものじゃないから、実力試しにはちょうどいいね」
「ヤバくなったら俺が援護するし、安心しなって」
「ぅぃ〜〜っ」

 今だにフランクリンの首にぶら下がっている俺の頬をグニグニともて遊びながら、シャルが声をかけてくる。
 背中とお尻をフランクリンに支えられているので、首から手を離して拒絶する事も出来るが、別に不快じゃないし一種の触れ合いだと分かってるので、遊ばれたままの状態でシャルの言葉に応答する。


「うん。れも、てひるらけ、しふんてやってひる」
「ま、頑張れ」


 その後、他の団員とも軽く話をしたあと、俺はノブナガと一緒に現在の修行場所へと帰っていった。
 仕事が控えてるから、ちゃんとマチにはどこ
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