第5話「変態、現る」
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生したことで、旅団の保護下にある俺も、クラピカの抹殺リストに登録されるかもしれないが、会わなければいいだけのことだし、偶然に出会ったとしたとしても旅団関係者だと判らなければ大丈夫なはずだ。
撃退?あの能力相手に勝てる気がしない。
というか、全系統の熟練度が100%になるとかチートすぎなのは原作を読んでいる時も思ったが、念の鍛錬をしている現在は改めてチートすぎることを実感している。ズルい。
といった心配を心の片隅に残しつつ修行に明け暮れていたある日、ノブナガが久しぶりに皆の所へ向かうというので俺もついていくことになった。
到着した早々すぐに何か話し合いを始めてしまったので、団員で無い俺はノブナガに一言断りを入れて、仮宿である廃ビルの屋上で”流”の鍛錬で時間つぶしをすることにした。
別に聞いててもいいとは言われてるけど、物騒すぎて少し怖い。
R15は当然で、当たり前のようにR18以上のグロテスクな話やブラック過ぎる話が出てくるから聞いて楽しいものじゃない。
興味本位で聞いてた内容を思い出して、軽くゲンナリしつつ、指先の一つに”疑”をして、それを他の指先へ”流”を行うという鍛錬を両手同時に行っていく。
ある程度の“慣らし”が終わったら、今度は小指から親指までの往復する速度をドンドンとあげていく。
目標は1秒で1往復だ。
テトは、黙々と鍛錬に励む俺を眺めながら日当たりのいい所で日向ぼっこ。
傍目にはノンビリとした時間が過ぎていく中、ウトウトしていたテトが突然飛び起きると、下の階へと続く扉に向かって毛を逆立てながら威嚇を始めた。
「テト?」
ここは仮とはいえ、旅団のアジト。
今いる団員の殆ど――フェイタン等は例外――にはこんな警戒したりしないはず……となると侵入者?
不可能だ。団員がほぼ全員集合しているビルの中に許可無く侵入すれば、誰かが必ず気づくはずなのに、下の階からは不穏な気配を感じない。
それじゃあ、テトは何に対して警戒している?……まさか、幽r―――
「やあ、君がユイかい?」
「……っ!?」
テトに倣って扉へ注意を向けていた俺の耳元で、背筋にゾクッと悪寒が走るような色声が響いた。
警戒していながら何者かに後ろを取られたことに動揺しながらも、前に飛び出すようにして距離をとると共に、戦闘態勢をとりつつ相手の姿を確認するが、予想外の相手だったために驚きから動きが止まってしまう。
金髪のオールバックにピエロを思わせる服装、そして気味の悪い笑みを貼り付けたイケメン顔。
ひっ、ヒッ、ヒソカだーーーーー!!
何しに来やがった!?というか、何でココにいるんだ!?
「そんなに怯えないでよ。そんな目を見てると虐めたくなるじゃないか?
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