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キコ族の少女
第4話「○○が飛び出してきた!」
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の水分を補給する。

 まだ、ブr…上の下着をつけるほどの大きさではないにしろ、絞れば水が出るのではと思うほどに濡れた服は、小さな小山を二つクッキリと映し出していた。
 とはいえ、ノブナガはそんな趣味ないし、俺も気にしてないので関係ないけどね。
 いや、この場合は俺に羞恥心がないだけか?
 そんなことを余裕の出来た思考の中でしつつ水分補給していると、頭上から注意する声が聞こえる。


「まったく。こいつ等を倒す方法はまあまあ良かったが、自分のオーラの総量を考えてやれ」
「ぅっ、ごめん」
「だが、今回のことで分かったことがあるな。分かるか?」
「……”流”が上手く出来なかった」
「そうだ」


 “周”、“隠”、“凝”、“堅”、“円”、“硬”を練度の違いはあれど一通りを出来るようになったものの、なぜか”流”が他と比べて上達速度が遅いのである。
 先の作戦も、逃げる時には足にオーラを集中させ、相手に石を投げる際には“周”で石を強化する関係で、足のオーラを手に、そして石へと“流”を行うのだが、迅速に出来ずに尚且つ無駄にオーラを動かしたりした関係で、予定していた以上の消費をしてしまっていたのだ。
 こうなると、ちょっと上達が悪いからで完結できる問題ではなくなった。


「”流”が出来る出来ないで、強ぇ奴との戦いで勝てる可能性が雲泥の差以上にある。少しずつ改善していこうかとも思ったが、今回のことで予想以上にできないことが分かったからな。明日からは”流”を中心にした修行に変えるぞ」
「……うん」


 これまで順調に上達していったせいで、これくらいの躓きは普通なのに予想以上にショックを受けている自分がいた。
 念との相性がいいとはいえ、自分の能力に過信しずぎてたのかもしれない。
 俺が倒したグレイトスタンプの一頭を持ち帰るようにしているノブナガを見ながら、小さく溜息が漏れた。


カサッ……


「!?」


 突然、俺の後ろで草が擦れる音が小さく聞こえた。
 まさか豚がまだ残っていたのかと素早く立ち上がると共に臨戦態勢を取り、音のしたほうへと神経を集中させる。
 相手は、そんな俺の行動に気づいたのかカサカサと草が動いているのは確認できるものの、姿を現そうとはしない。
 さっきの疲労も抜け切っていない現状での我慢対決は分が悪いと判断し、足にオーラを集中させると一気に音のした草むら辺りを飛び越え、その後方へと跳躍した。


「……あ、あれ?」
「フーーーッ」


 そして、音のしていた草むらにいたのは豚ではなくて……


「リス?いや、キツネ?」


 リスほどしかない大きさの、耳の尖った一見キツネにも見える動物が俺を見て威嚇していた。


「ユイ、お前何やってんだ
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