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キコ族の少女
第3話「スタート地点」
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因のひとつであるけれど

 んで、次は基本中の基本である四大行へと……いくわけなんだけど。

 何故か”纏”は目が覚めている時から出来ているし、キコ族の姿を隠すという特徴なのか”絶”も出来る。
 さすがに”練”はできなかったけど、これも一週間で出来るように……

 主人公陣には劣るものの、自分でも驚くほどの習得率にノブナガは、


「たまにいるんだよ。念との相性がいい奴がな」


 とのこと。ついでに


「やっぱ、俺の目に狂いはなかったな」


 と少し自慢げに呟いていたが、そこはスルーしておく。
 彼の台詞はともかく、俺自身が強くなりたいと願っているので、その相性の良さは大歓迎である。
 そして、”練”が使えるようになったということは……


「さて、応用を始める前に、お前の系統を調べるか」


 キターーーー!!
 
 さてさて、俺の系統は何かな?希望としては強化系とか具現化系かな。
 俺が求めているのは戦闘力だから、一番バランスのいい強化系が候補にあがるのは当然として、具現家系も習得に苦労するが、特殊武器を無手状態から作り出せるのがいい。キメラアント討伐隊のノヴが持ってる能力が便利すぎるから、それで惹かれているのかもしれないけどね。
 ワクワクした気持ちを醸し出しつつ、用意してもらった葉の乗ったコップを手で包み込むようにして……


「……葉っぱが回転してる」
「こりゃあ操作系だな。シャルと同じだってこった」


 ……マジっすか。
 操作系て愛用の道具がなくなると、戦力が大幅にダウンする系統だよな?


「今後はシャルの意見を交えて、鍛えていくか」
「うん」


 そうだ、何も能力だけにこだわらなくても基礎がちゃんと出来ていれば、それだけで十分に強くなれる。
 例えば、ビスケとか、ビスケとか、ビスケとか……巨漢女になるのだけは勘弁したいな。

 ちょっとした気分の問題故に気持ちをすぐさま切り替えて、基礎を固めることになった。
 四大行も一通り出来るようになっただけであって、熟練度なんてないに等しい。
 当然ながら、そんな状態で“発”―――念能力―――を開発しようとしても粗悪品ができたり、ヒソカが言う”メモリ”を無駄に消費してしまう。

 どんなモノでも基礎がダメなら全てがダメになってしまう。
 この世界に自分が居る理由や、これからの事が不明瞭である以上は、この世界で生きていくことを考えて、必要最低限の力をつけなくてはならない。
 それは訪れるであろうバイオハザードに対応する為であるが、それだけではなく純粋に生きていく為に必要だからである。

 俺が保有しているのは“男だった時の記憶”のみであり、憑依にしろ転生にしろ、この身体の記憶は一切
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