第3話「スタート地点」
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入れてもいいのだろうかとも思ってしまうが、原作では何でも受け入れるとか言っていたし、問題はないのだろう。
何はともあれ、これで俺は「流星街」の住民となると同時に、「幻影旅団」の庇護下に入ることが周知された。
本来であれば、俺ぐらいの年齢の子供は“街”の施設で同世代の子等との生活が待っている。
だが、旅団の庇護を受けていることと、ノブナガとの修行がある為に、俺は少し特殊な立ち位置らしい。
そういえば、分かっている人が多いかもしれないが、流星街の人間は外にいる人達と一部を除き全く同じ人だ。
違うのは、彼らの異常なまでの仲間意識。
漫画で紹介されていた”あの事件”がいい例である。
その意識構築の要因の一つとなっているのが、彼らの生活が密着していることにある。
子供の生活内容を聞いただけでも、小さい子の面倒を年長者が率先して行なうし、何をするにしても皆と行動を共にする。
あとは、ここに来る道中でも色々とノブナガが説明しくれたが、大雑把過ぎて詳しくは伝えられない。
まあ、簡単に言ってしまえば
「俺のモノは皆のモノ、皆のモノは皆のモノ」
……間違ってはいないけど、合ってるとは言いがたいな……
う〜ん、何かいい言葉がないかな…………
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
「おい、聞いてんのか?」
ゴンッ
「痛ッ」
先日のことで、つい物思いに耽っていた俺の脳天を、ノブナガは刀の鞘で小突いた。
ここって、意外と痛いんだよ。それも鞘の先端で小突かれたから余計に痛い。
突然の激痛に、若干涙目になりながら弁解する。
「き、聞いてるよ」
「じゃあ、さっきまで俺が何を説明してたか言ってみろ?」
「えと…」
ゴンッ
「〜〜っ!!」
さっきより強力な小突き……いやそんな生易しいレベルじゃない打撃が俺の脳天に直撃した。
そのせいで涙が零れそうになるのを意地でも耐える。
「次は本気で小突くぞ」
「……わ、わかった…」
ズキズキと鈍い痛みを耐えながら、搾り出すように声を出す。
これ以上の鉄拳(?)は命に関わる。
「お前は覚えが良いんだから、ちゃんと集中すればすぐ終わるんだよ」
「……うん」
「最初からやり直すぞ。念ていうのはな――――」
まあ、漫画からの知識と前世からの知識があるから、この歳にしてみれば覚えはいいだろうね。
ということで、二度目の講義は痛い目に合いたくはないから真面目に受けて、本当に小一時間程で終了させることが出来た。
ノブナガ自身が詳しい説明が得意ではなかった為に簡易的になったのも要
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