第四十二話 妹達の誤解その五
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「全然可愛くも奇麗じゃないから」
「宇宙一の美少女とか言われません?」
「そんな言葉今はじめて聞いたわよ」
この瞬間にです。
「君のそのお口からね」
「それはおかしいですね」
結構真剣な感じで首を傾げさせてきました。
「世の中よっぽど見る目がない奴が多いんですね」
「何でそうなるの?」
「美的感覚がおかしいか」
「いや、言ってる意味わからないから」
「ですからありのままで」
言っているそのままというのです。
「先輩でしたらアイドルも声優さんも何でもトップですよ」
「またそんなこと言って」
「本当にどっちか目指してみたらどうですか?」
笑いながらも目は真剣なものがありました。
「僕応援しますよ」
「応援してくれることは嬉しいけれど」
このこと自体はです、けれど阿波野君の言うことはいつもこんなことばかりなので困ってしまいます。そしてそんなお話をしているとです。
妹達が二階から降りてきました、そのうえで私達に言ってきました。
「じゃあ今からね」
「色々とお話を」
凄く嬉しそうでした、しかもです。
千佳は阿波野君を見てから千恵に言いました。
「確かにね」
「でしょ?いい感じよね」
「お姉ちゃんにもね」
「遂にこうした人が出来たのね」
「しかも年下なんてね」
「お姉ちゃんもやるでしょ」
「ええ、これはね」
何かにこにことして話しています、そして。
千佳もです、阿波野君ににこにことして挨拶をしました。
「はじめまして」
「はじめまして」
阿波野君も陽気に挨拶を返します。
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