第二章
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「うちのクラスに茶道部の娘いるけれどな」
「今日は休みってか」
「そう言ってたんだな」
「ああ、そんな話をクラスでしてたな。それで今日は遊びに行くって」
そうした話をだ、友人達に話した。
「それでだろうな」
「風紀委員長もか」
「ああしてか」
「今日は遊んでるのか」
「まあ俺達も今日は部活なくてな」
実は彼等もだった。
「こうして遊んでるけれどな」
「今日はな」
「こうしてな」
「同じだね、けれど」
男子の風紀委員長はここでだった、楚々とした感じで歩いているみなみを見て普段の彼女とは違うことに気付いた。それで友人達にその気付いたことを話した。
「普段と違うね、雰囲気が」
「あれっ、そういえばそうだな」
「いつも委員長堂々と歩いてるのにな」
「今はな」
「何か楚々としてな」
「女の子っぽいな」
「どうしたのかな」
彼はこのことを不思議に思っていたがだ、みなみは店の前で立ち止まってだった。暫く一人で立っていたが。
その彼女のところに一人の背の高い少年が来た、着ている服は彼等とみなみが通っている学校の制服だった。
その彼を見てだ、男子の委員長は言った。
「風紀部の一年の子だよ」
「あれっ、そうなのか?」
「俺達の後輩か?」
「同じ制服だしな」
「そうだね、それで」
その一年の子を見るとだ、みなみに笑顔で話しかけて。
そしてみなみは彼に笑顔を向けてだ、二人でだった。
何処かに行った、男子の風紀委員長も彼と同じ卓球部の面々もその一部始終を見てそのうえでだった。
驚愕の顔でだ、こう言い合った。
「まさかな」
「ああ、そのまさかか?」
「あの風紀委員長が男女交際か」
「それをしてたのか」
「そうかもね、けれど」
男子の風紀委員長は驚きの中で友人達に話した。
「深江橋さん他の人に言って自分はしないとかね」
「そうした娘じゃないよな」
「あの娘は」
「そうだよな」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「付き合ってるとかはね」
「まさかか」
「そんなことはないか」
「それはないか」
「そうだよ、嘘も言わない娘だし」
とにかく真面目で自分自身にも規律を求めるタイプなのだ。まさに風紀委員の鑑と言うべきであろうか。
「だからね」
「男女交際はか」
「ちょっと考えられない」
「そう言うんだな」
「そうじゃないかな、まあ明日ね」
男子の風紀委員長は考える顔で言った、全員ハンバーガーを食べるその手は自然に止まってしまっている。
「本人に聞いてみるよ」
「ああ、そうしろよ」
「流石にあの風紀委員長が誰かと付き合ってるとかないかなら」
「今見たのも信じられないしな」
「本人に確認取ってくれよ」
「同じ風紀委員長だしな」
「そうす
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