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太陽は、いつか―――
外伝・もっとも穢れ無き物語
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け散る《・・・・》であろう!」
『令呪を持って、我がサーヴァントへ命じます。宝具を開放してください』

さあ、戦争を終わらせた英雄よ。献身の英雄よ。その身を代償に世界を守りたまえ。

「―――――流星一条(ステラ)ァァァァァァァァァァ!!」

弓兵の五体は砕け散る。たった一度きりの壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)。献身の一矢は、魔神柱を滅ぼした。



 =☆=



かくして、二騎の大英雄によって和也(セーレ)は滅ぼされた。移動をしなかったために被害はせいぜい空き地周辺がすべてクレーターになった程度。
しかし、魔神柱はその程度では滅びない。セーレは王の玉座へと向かった。
魔術王によって築かれた神殿。かの王の魔術回路を基盤として作られた小宇宙、固有結界「時間神殿ソロモン」。
未だ彼の中から人類への絶望は失われておらず、滅ぼさなければならないと考えている。故にその場にて待機し、万が一にもこの場へたどり着くものがいたのなら、全力で持って滅ぼそう。今の人類(かつての自分)に意味はなく、終わりあるイノチに価値はない。一度壊して、そのエネルギーを持って再構成する総体の考えには大いに賛同している。

さあ、来るがいい人類よ。挑むがいい、この絶望へ。人類の終末を、彼女への手向けとしよう。



 =☆=



さて、彼らは、気づいてるのかな?
そう考えている時点で、まだ人間の心が残っている、ということに。

っと、君。いたのかい?前のハッピーエンドでは満足しないで次の話を聞きに来たのか。
もしかすると、後日譚を見たくて来たのだろうか?だとしたらここまで残念でしたと言う他ない。怒るのなら私ではなく、このような運命を紡いだ何者かへ向けてほしい。私はあくまでも渡された物語を読み、場合によっては伝えるだけの存在だからね。決定権はないんだ。

ところで質問なのだけれど、まだこの続きを聞きたいかい?絶望に染まり、獣へと墜ちた少年のお話を、まだ聞きたい?
……そうか、ここで頷く物好きがいるとは、正直予想外だった。ならば仕方ない、この先の未来を語ろうじゃないか。ただ一つだけ、正史の終局特異点を知らない人は、必ずそちらへたどり着いてからにしてほしい。なにせそれはもう知っている者として、蛇足は省いていくのだから。

まずはざっくりとしたあらすじを。当然のことながら少年の行いは歴史へ何の影響も及ぼさなかった。正しい歴史の通り七つの特異点は修正され、玉座への道が開かれた。当然、彼であったものもそこに参加している。

第八の拠点・廃棄孔。アンドロマリウスを主軸としてムルムル、グレモリー、オセ、アミー、ベリアル、デカラビア、ダンタリオンと共に人類最後の希望へ絶望を叩きつけにかかった。七つの特異点で築いた絆は、
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