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太陽は、いつか―――
外伝・もっとも穢れ無き物語
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い。戦乱を生きた二人の英霊は躊躇いなくそう結論付け、戦士としての顔をもつバゼットと魔術師であるフィオレもそれに従った。

「とすれば他のサーヴァントによる介入だが、アーチャー。そっちで関わりのある陣営はどこだ?」
「ライダーとバーサーカーだ」
「その中に今回のことに関わっていそうなのは?」
「バーサーカーはもう脱落した。ライダーは間違いなくこういうことをするタイプじゃない。そっちはどうだ?」
「アサシンの他にはセイバーとやり合ったが、そのまま倒した。もう脱落してる」
「となるとキャスターだが……」

実際問題として、キャスターであればありえるのだ。名前の通り魔術師のクラス、その中でも神代の魔術師であればそれくらいのことをやってのけたとしても、その技量に驚くにとどまる。

「我々の調べではキャスターの工房は発見できず、痕跡も見つかりませんでしたがそちらはどうでしたか?」
『こちらも同様です。もちろん、それだけ優秀な魔術師であるという可能性もありますが』
「優秀な魔術師のサーヴァントがあれだけのものを作れるんなら、わざわざアサシンのマスターを使う必要もねえだろ」
「他の一般人をじゃんじゃん使って作る、って方針でもないらしいしな」

それがキャスターの玄界であるという可能性もあるが、これだけのことが出来るキャスターのやる戦法としては地味に思える。それ以上にやはり、人間を必要とするという点が違和感満載だ。

「なんにせよ、あれを何とかする必要があるわけなんだが……」
『では、共闘という形でも?』
「こちらはそれでも構いません。そうでなくともあんなものがいる状況で続けるわけにはいかないでしょう」
『では、そのように。アーチャーもそれでいいですね』
「ま、あれを放っておくわけにはいかねえしな」

ランサーの意見は聞かなかったのだけれど、それでいいのだろうか。いいのかもしれない。なんだかんだこういった事態を放っておけるタチではないし、そうでなかったとしても主の命なら実行できてしまう性格をしているのだから。

「しっかし、そうなるとどうしたもんかな……大英雄レベルのサーヴァントとはいえたった二騎で勝てるのか、あれ?」
「普通にやれば難しいだろうが……策はないではない」

実際、もう既に作戦を一つ考えていたのだから。
その作戦が実行可能かどうか、それを確認するためにお互いの性能確認が始まった。



 =☆=



ソレはすぐにでも街の蹂躙を始めるかに思われたが、思いのほか何もしないでいた。その場から動くこともなく、無数にある目でひたすらに何かを探している。
ふと考えればどうしてそうなっているのか不思議な光景だが、少し考えれば当然のことなのかもしれない。確かに彼は、世界に絶望してこうなった。だが、元
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