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太陽は、いつか―――

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時計塔にきて真っ先にしたのは、父さんの研究室的なところにいって土下座をすることだった。事故が起こったら兄貴の代わりのスペアをするという条件こそあったものの魔術師の家系としてはありえないわがままを言ったのは事実なのだ。それを認めてくれて一般人として生きてくことを許してくれた。その為に必要だろうからといざってときに自分の魔術を制御する術を与えて、その記憶を封印してくれた。今回に至ってはその魔術属性を消すか書き換えるために聖杯戦争の参加枠の一つまで渡してくれた。にも関わらず、魔術を教えてくれである。呆れたようにため息を一つつかれて、目的を聞かれて、答えたら許してくれた。その後、目的達成のためと属性ゆえの身の安全保障のためにアニムスフィア家への養子入りの話までつけてくれた。本当に、感謝してもしきれない。これまでも感謝はしてきたが、マジで足を向けて寝られない人になるとは思ってもいなかった。

アニムスフィア家としてもサーヴァントの使役経験のある人間は価値があったらしく、子供として扱われたことは一度たりともなかったものの悪い扱いはされなかった。そちらの目的が目的故に毎日それなりに厳しい訓練的なものもあったし虚数属性の方も鍛錬させられまくったけれど、まあ目的への一番安全な近道だ。そんな意識もあったために三十路になるまでの間結構頑張ることができた。

そしてつい先日、そのプロジェクトが始まった。周りが若い子供たちばかりなところでレイシフトメンバーに混ざっていたのはとっても複雑な気分であったけど、まあ身内(仮)ということもあってそれなりの立場としてメンバーに入っており、コフィンに入ってからの爆発である。最も力を入れて身に着けた自動防御影のおかげで破壊する形ではあるもののコフィンを脱出でき、にもかかわらずそのままレイシフト。そこからはもう落ち着く間もなく特異点を走り回り、スケルトンから走って逃げ回り、真っ黒なサーヴァントに目を付けられて陰で身を守りながら逃げ回り、キャスターになったランサーに出会って反射的に逃げ回り、とかしながら三十路にはつらい運動をした末に帰還することができた。

そして数日の間情報整理や設備の補修などを行う期間ほぼ休日として過ごしてからの今日である。改めてろくな日々を送っていないことが分かった。と言うか特異点でしたことってもしかして影で身を守ることと逃げ回ることしかしていないのではないだろうか。年下の藤丸くんとかマシュちゃんとかはかなり頑張っていたのに、情けない限りである。

「まあ、こんなもんかな」

顔を洗い、髪を整えて、この歳で着るにはちょっと恥ずかしい制服を着て。そうして準備を終えてから自室を出る。今日は予定が決められていたはずなのでひとまず、トレーニングルームではなく食堂へ。朝食を済ませていればその間にロマンかダ・ヴィンチちゃん
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