2人の先輩
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てもらえるらしくその挨拶と高いレベルを見て刺激を受けてほしいということらしい。
「これからは自由行動にするから、どんな練習をやっているのか色んな角度から見てほしい。何かあったら俺は本部にいるから声をかけに来てくれ」
「「「「「はい!!」」」」」
指示を受けそれぞれ思い思いのところに散っていく選手たち。それを見た那覇電気監督は微笑ましいものを見たように笑みを浮かべる。
「いやはや、あんな少女たちが野球をしてくれるとは、我々の頃は想像できなかったよ」
「そうですね。俺もちょっと驚きましたよ」
女子野球は剛の頃からあったがそちらにあまり興味を寄せていなかったこともあり知らないものは多い。2人はそんなことを思いながら練習に取り組む男たちを見つめていた。
「徳川と八崎を呼ぶか?久々だろう」
「いや、練習中ですし・・・」
遠慮気味に断ろうとしたが気にするなの一言と共にアナウンスを入れる。それが響くと2人の人物がケースノックを行っているグラウンドから抜け出し本部席へとやって来た。
「チーッス」
「お疲れさんです」
適当なノリで現れた大男とガッチリ体型の男。剛は2人を見るや否やすぐさま直立不動で立ち上がり頭を下げる。
「ご無沙汰してます!!和成さん!!駿平太さん!!」
「んなガチで挨拶しなくていいよ・・・」
「相変わらずだな、お前は」
どこか緊張気味の剛とそれを宥める徳川と八崎。それを見て監督は気を効かせてか席を外す。
その姿を確認してから徳川と八崎と呼ばれた男が席に付くと、剛も同じように席に付く。
「どうだ?足の具合は」
「走ったりはできないですけど、日常生活には影響がないところまでは治ってきました」
ちょっとずつリラックスしてきたのかいつも通りの雰囲気に戻りつつある剛。それに気を良くしたのか徳川と八崎は色々と聞き出してみる。
「球場の周りにいる子たちがお前の教え子か?」
「あのショートヘアの子可愛いな、今度紹介してよ」
「和成さん結婚してるじゃないですか・・・」
どうやら穂乃果たちに気が付いていたらしく話題にあげてくる。本気なのか冗談なのかわからない徳川の言葉を流しつつ、会話を続ける。
「今回は自分の無理なお願いを聞いて頂いてありがとうございます」
「気にしなくていいぞ。どうせしばらくは軽い調整の予定だったしな」
「都市対抗も早々に負けちまったしな。選手権も予選終わったし、今は疲れを取ることが先決だよ」
比較的真面目な性格の八崎もおちゃらけムードだった徳川も野球のことになれば本気だ。負けるのは嫌いだし、やるからにはベストなプレーを心掛けたいと常に考えている。
「光の妹がいるんだったか?」
「そうですね。それにUTXは全員がかなり鍛えられているこ
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