第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
20.煩悩が鐘で消えるかぁぁぁ!煩悩とは欲を知ること、欲望を我が物とすることじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
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い博麗神社の霊夢でも一、二回だそうだ。
「ま、こんな大晦日にご苦労なもんよ。で、文さん的にはどうよ?いけるとおもう?」
そんなの決まっているではないか。
「無理ですね」
「何で?」
「大晦日すら楽しめない無粋な人に大事を成せるわけがありません。幻想郷は粋と酔狂の世界なんですから」
それこそが、この射命丸文が今まで見てきた幻想郷というものだ。
二人は今どこか分からなくなっていた。だがトラックが行くところを家と家の間を木と木の間を飛び移ったりしていたり飛んだりしていた。
「待ちやがれぇぇ!!そのジャンプは俺のだ!」
丞一は飛んでトラックを追いかけていた。なんで時間止めないの?などは聞いてはいけない。メメタア。
それでも丞一は早かった。木枯らしを切り裂きながらトラックとの距離を徐々に積めていく。だが、それでジャンプを手に入れられるほど相手は甘くはなかった。
「違ぁう!あれは私のジャンプだァァ!!」
「あいつっ、なんてやつだ!あの身のこなし!」
少女は丞一を追い越すスピードで森の中を駆け巡りトラックへ乗り移った。そして勝ち誇るように丞一をトラックから見下ろした。
「ハハハッ!悪いねあんちゃん!これでも私は白玉楼で剣術指南を勤めてるのよ!ダボォ!」
そして後頭部を木の枝にぶつけ、丞一の方へ落ちてきた。
「ギャアァァァ!待て待て待て待て待て待て!」
再び説明しよう。丞一は霊夢や早苗たちと違い霊力で飛んでいるわけではない。重力の方向を何やかんやで変え飛んでいるのだ。つまり、急な方向転換は不可能なのだ。
そこで、丞一は重力を固め足場にすることによって二人はそれを蹴りトラックにしがみつくことに成功した。
「テメー!他人を巻き込むやつがあるか!俺もうダメかと思ったぞ。ちょっと涙目になっちゃったぞコノヤロー!」
「私の方がダメかと思ったわ!記憶が走馬燈のように駆けめぐったわ!てか今も駆けめぐってるんですけど!」
「てめーはそこで一生駆けめぐってろ!」
丞一はトラックの側面の突起を器用につかみ登り、上まできた。
「よっしゃ!俺のっ、ぐっ!」
「させるかぁ!」
少女は描写をし忘れてた少女の周りに漂う人魂のようなものを紐状にし、それを使って丞一の首に巻き付けることによって登ってきた。
「てめーみたいな、『努力・友情・勝利』のジャンプ三大原則を心得ないやつに─────ジャンプを読む資格はない!」
人魂(紐状)を自分側に引っ張り、その勢いで登りきり、逆に丞一はそれで倒れてしまう。
「もらったぁぁ!」
「させるか!」
横を通り過ぎる少女を足払いで転ばせ。チョーカーで首を絞めた。
「『努力・友情・勝利』?ジャンプを読んでそんなもんを手に入れた気になってんのか?悲
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