第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
20.煩悩が鐘で消えるかぁぁぁ!煩悩とは欲を知ること、欲望を我が物とすることじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
家のコメントも読んでんぞ。編集部のどーでもいいコメントも読んでる」
「俺なんかオメー。あのプレゼントの当選者発表のとこあるだろ?あれ全部読んでる。アンケートも毎週出してる」
「あめーな!私は背表紙裏のやや微妙な通販グッズのところにもきっちり目通してる。しかもたまに買ってる」
やや本当とたまにの嘘の押収である。じゃんけんでいいんじゃないかと想わなかったのだろうか。
「オイいい加減にしないとこれジャンプ裂けるぞ。ヤバいってこれ。ちょっ、一旦タイムしよう。一旦離せって。俺絶対取らないから」
「てめーが先に離せ。そしたら私も離す」
「てめー、大人になれよ。ここはまず、ジャンプの安全を考えるのが立派な大人の考えじゃないの?」
「てめーが離せば即安全確保なんですよ!」
「わかった。じゃあ同時に離そう。123で同時に」
「待て、それ3の『さ』で離すのか?『ん』で離すのか?」
「『ん』だろ。『ん』のあとだ」
「『ん』の瞬間?終わった後ですか?」
「え?わけわかんなくなってきた」
その時、丞一は香霖堂に入ろうとする腰の曲がったおばーさんに目を付けた。
「そうだ!あのおばーさんに一旦渡そう!」
「あのブーメランババア、あなたの回し者じゃあないでしょうね。ブーメランだけに」
「全然うまくねーんだよ!どんだけ疑り深いんだよ!」
二人は早速おばーさんに頼み込み、おばーさんがジャンプを取ろうとする。しかし中々取れない。
「あんたら離す気あんのかい?」
「オイいい加減にしろよ。この期に及んでまだ離さないの?」
「いや私もう虚脱状態だよ。消力だよ」
「ふんごぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「オイィィィィ!離せってやべーって!バーさんこれいっちゃうって!」
「あんたが離せや!ババア!無理すんじゃねェェ!」
「セイッハァァァァァァァァ!!」
「「あ」」
おばーさんの尽力により、ジャンプは宙を舞い今走り出したトラックの上に乗った。
ところ変わって射命丸文は八ッ目鰻の屋台に来ていた。この店を切り盛りしているのは夜雀の妖怪ミスティア・ローレライ。この幻想郷から焼き鳥店舗を根絶するため日夜努力している苦労人だ。彼女の八ッ目鰻は評判であり丞一もたまにここに飲みに来ることがある。因みにミスティアも寺子屋の生徒であり、あまりの鳥頭でチルノ、ミスティア、ルーミア、もう一人のリグル・ナイトバグでバカルテットと丞一は呼んでいる。
「ほう、鬼人正邪がついに動きましたか。して、何をやらかすつもり何で?」
「八雲紫だよ八雲紫。最近幻想入りした、何でしたっけ?確かジャスタ何とかって爆弾積んだトラックで八雲家に突っ込むらしいですよ」
狙い目としちゃ間違ってはない。あの妖怪の賢者は今は冬眠中なのだ冬になってから出現率が高
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ