第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
20.煩悩が鐘で消えるかぁぁぁ!煩悩とは欲を知ること、欲望を我が物とすることじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
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していた。丞一を少女は止めた。
「いやいや。幽々子にはジャンプは早いって。そっちの方がいいって」
「こっちの方が早いわァァァ!!」
「だいたい幽々子なんて娘は本当はいないんだよ!バカめェェェ!!」
「バカはてめーだ!俺だって死にかけのばぁさんなんていないもんね!バーカバーカ」
「「ハイ!金!」」
「テメェェェェ、いい加減にしろよ!!良い歳こいてジャンプなんて読んでて恥ずかしくねーのかァ!?」
「ねぇ、二人とも」
「てめーに言われたくねーんだよォ!大晦日にジャンプ何か読みやがって!さびしいやつだなオイ!」
「おーい!二人とも!すごく言いにくいけどさ、言うね。二人ともお金足りてないよ」
「「え?」」
さっきまで怒声と罵り合いで喧しいほどにうるさかった香霖堂に静けさが走った。
「いや、二人ともお金足りないの」
二人は財布を出し残りの金を出そうとする。
((一銭もねー))
何時もの値段感覚で必要な金額のみ持ってきていた二人には残りの金が残っていなかった。
「あ、でも二人足すとちょうどだけどどうする?」
結局二人で金を出し合いました。
一方、博麗神社では。
「よう!霊夢!」
「何よ魔理沙、こんな日にまで」
「寂しいから遊びに来たんだぜー」
酒にツマミも持ってきたんだぜ?と酒瓶とキノコを見せてくる。が、
「生憎、私も暇じゃないのよ」
「いつも通り暇じゃないか?」
「………魔理沙。鬼人正邪が起こした異変覚えてる?」
「ああ、覚えてるんだぜ?結局逃げられたしな」
ま、音沙汰もないんだけどな、と締めくくった。
鬼人正邪。天邪鬼という鬼の種族だ。ひねくれ者の極地と言うのが鬼人正邪を語るのならば一番早い。そして彼女が起こした異変というものが、三行で簡潔にまとめると、
「強い奴らムカつく。
だったら強い奴ら引きずり落とせばいいんだ。
ついでに幻想郷支配しちまおうぜ。
つまり、下剋上しようとした異変だったわね」
「いきなりどうしたんだぜ?しかも四行だし」
「コホン、まあ話を戻すと。どうやらその正邪が最近でかい物を取り引きしたらしいのよ。この大晦日に見計らって動くかもしれないから」
「頭ぶった斬っても生首や胴体だけで暴れるってか。鬼ってのは執念深くていけねぇぜ」
そして再び丞一たちは、
「いやだから私が今日読んで明日あなたに貸すって」
「貸すってなんだお前。俺も金出してんだぞ。バカヤローコノヤローオメー」
醜い言い争いが続いていた。
「だいたいてめージャンプジャンプって一体何読んでんだ?どうせ二、三本読んでポイだろ。俺全部読んでんぞ。俺の方が絶対ジャンプ愛してる」
「何言ってんの?私なんか漫画だけじゃあきたらず後ろの漫画
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