第15話 男達の罪
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がままに手を伸ばした――
「……ッ!」
「どうやら……懺悔の暇すら、この世界の主は与えてくれないらしい」
――が。
天を衝くような殺気の奔流を感じ取り――振り返った瞬間。
世界が凍りついたかのような、戦慄が生まれた。
アレクサンダーのジョークに触れる暇もなく。Rの頬を冷や汗が伝い、その眼に怒りと恐れが混じり合う。
一方。顔にこそ出さないが……アレクサンダーも、これから始まる「最期の死闘」に形容し難いほどの焦りを感じていた。
「やってくれましたね……FBIの犬どもが」
――そんな二人の、逃げ遅れた「異物」を前に。アドルフ・ギルフォードはさらに衝き上がるような殺気を放つ。
低くくぐもった彼の声は、小さな呟きでありながら……このインターフェース・エリアに、大きく響き渡っていた。
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