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Darkness spirits Online
第13話 闇の魂
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ンが、オーヴェルが押したボタンと対応しているのか。

Third(サード) generation(ジェネレーション)!! Ignition(イグニッション) drive(ドライブ)!!』

 そのボタンをRが押し込んだ瞬間。ブレイブドライバーから電子音声が響くと――グランタロトの額から伸びる角が、真紅の電光を纏い始めた。
 その輝きはバチバチと音を立て、やがてRの右脚へと伝導していく。大技の発動には成功しているようだが……電光が剣に集まっているベリアンタイトとは、技の内容が異なるようだ。

(……そういうことかッ!)

 だが、グランタロトの仮面に隠されたRの貌に、戸惑いはない。
 彼はグランヘンダーを床に突き立てると、右脚に電光を集めたまま正面に走り出した。今まさに大技を放とうとしている、ベリアンタイトに向かって。

「ヒカル君っ!?」

 その行動の真意が読めず、ユリアヌが声を上げた時。

「はあぁあぁッ!」

 ベリアンセイバーに蓄積された電光が、弾け飛ぶように――光の鎌鼬が、青白く閃いた。
 Rの首を刎ねんと、水平に舞い飛ぶ刃。それが出現した瞬間と……同時に。

「とぉぁッ!」

 Rも左脚で床を蹴り、高く跳び上がっていた。そう、光の刃をかわすように。

「……!」

 まさしく、紙一重。ベリアンタイトの一閃を、間一髪で上に跳んで回避したRは――飛び蹴りの体勢で、紅い電光を纏う右脚を、ベリアンタイトに向けて伸ばす。

「はぁあぁああぁあッ!」

 大技の反動ゆえか。ベリアンタイトはかわそうとも防ごうともせず――紅い電光を、その身に受けようとしていた。

(……ッ!?)

 わざと大技を喰らおうとしているようにも見える、彼の様子に何処と無く違和感を覚えつつも。
 Rは、そのまま紅く発光する右脚を、ベリアンタイトの胸に叩き込んだ。

「ぐうあぁあッ……!」

 強烈な轟音と共に、ベリアンタイトは苦悶の声を漏らして横転すると――青白い電光に包まれながら、オーヴェルの姿に戻ってしまった。
 どうやら、ダメージが蓄積すると変身が解かれてしまうらしい。仮面を剥がれ、苦悶の表情を露わにするオーヴェルは、どこか憂いを帯びた眼差しでRを見つめていた。

「やったぁああ!」
「ヒカルさんっ……凄いです!」
「……どうやら、今回ばかりは助けられたようだな」

 一方。ユリアヌ達は、この幕引きに歓声を上げ、Rの奮戦に賞賛を送っていた。そんな彼女達を尻目に、Rは自分を見つめるオーヴェルと視線を交わす。

(……この、人は……)

 オーヴェル……もとい、オーヴェルに当たるキャラクターを演じさせられている、かも知れない外国人の男性。
 この世界における彼には、ユリア
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