『Yet...』
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過ぎてく夏に大きく手を振る。二度と来てくれるなと強く想いながら。
いつも其処に在る月を睨む。何も出来無い自分を憎む。何もしてくれない大人を怨む。いつも此処に在る命を悔やむ。
強い陽射しと蒸し暑さが殺意を呼び醒ます。夏が終わる度に安堵する。其れが繰り返される。
そして更に冬が来る度に襲う猛烈な殺意。まだまだ鎮まらぬ怒り。腑に落ちぬままの憎しみが増すばかり。
隠された真実、真紅に染まった躰、闇に堕とされた事実。何もかもを奪われた。
生きてる価値すら無いと虐げられ、其れでも死ぬことすら赦されぬ深い絶望。
まだ...まだ...まだ恐ろしいほど溢れる負の猛毒。
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