ペルソナ3
1860話
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胸も、かなり大きいし。
そんな相手に目を奪われたのは、友近だけではない。
別に年上好きという訳ではないう順平にとっても、有里の部屋にいた看護婦の女はいい女という点では間違いなく、順平もそれは認めざるを得ないのだろう。
「えっと、君達は?」
柔らかくそう尋ねてくる看護婦だったが、どこか微妙にこっちを警戒したような色が、その表情の奥にはある。
俺達が入る前に出ていった2人の女を思えば、ある意味当然なのかもしれないが。
「僕達は、有里君の友人なんです。有里君が入院したので、お見舞いに来たんですけど」
最初に看護婦にそう言ったのは、友近。
その行動力は、さすが年上好きといったところか。
一々説明するのは面倒なので、こっちとしても助かったが。
ともあれ、そんな風に話し掛けて友近の言葉に、看護婦は小さく笑みを浮かべる。
……ただ、その瞳の奥には、未だにこっちを怪しむ光があった。
まぁ、今まで散々苦労してきたのを思えば、すぐにこっちを信用出来るとは思わないが。
「そうなの、有里君も君達みたいなお友達がいて幸せね」
「そうなんすよ。有里は転入してきたばっかりで、どうしても友達とかがいなかったから、俺達が一緒に昼飯を食ってたりしたんですよ。……ただ、数日ですけどね」
残念そうに友近が呟くのは、本気か……それとも、看護婦に対するいい人アピールか。
その理由はともあれ、どうやらある程度は警戒を解かせる事には成功したらしい。
「ふーん。正直有里君にも男のお友達がいて、よかったと思ってるわ。今まで何人もお見舞いの人が来たけど、全員女の子だったもの」
そう言いながら、看護婦の表情に嫌そうな色が浮かんだのは……まぁ、有里の寝顔を見て、ファンなら色々と思うところがあったという事なのだろう。
そんな風に思いながら、俺達は暫く看護婦と話すのだった。
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