『アホの子達が一か所に集まると…』1-6
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遣いで俺を見るようになる。……なんだろう、このモヤモヤとした嫌な気持ちは……。
「じゃあ話すね」
「お、おう」
「わたしがどうしてしゅうくんのお家に居るのか……をね」
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◇「スィート イン ポッシブル」
Am4:00起床
ベットから起き上がったらまずはお風呂に入って体を清めるの。寝汗とかでべたべた。清い存在のあのひとたちに申し訳ないから。
Am4:30儀式
体を清めたらあのひとたちが寝ているお家がある方角へ祈りを捧げ、今日の相性を占うの。ラッキーアイテムとか。
今日の? 今日のはね、赤い鯉の球団グッツだったよ。
Am5:00出発
あさごはんは食べない派なの。食べたら気持ちが悪くなっちゃうし、あのひとのご家族さんたちが食べさせてくれるから///
Am6:00到着
「ついた。しゅうくんとちよこちゃんのお家」
何本も電車の乗り換えは正直大変だったけど、ふたりに会えると思えば電車賃も時間も苦労もかんけいないよ。それだけしゅうくんとちよこちゃんはわたしにとって……ふふふ。
チャイムは鳴らさないよ。だってまだみんな寝ているでしょ? 起こしちゃだめ。迷惑をかけるのはだめ。
だから作った合い鍵で中に入いるの。
「おじゃまします」
ゆっくりとしずかにね。差し足忍び足は忘れないよ。
「……ふにゃ?」
「誰よーこんな時間にー」
あ。今日はしゅうくんのお家にお邪魔したんだけどね、その時にふたりの妹さんに会ったよ。
元気いっぱいの珠藻ちゃんと大人し系の珠樹ちゃんに。
「すい姉さま」
「すぃ姉ぇ……おは……ふぁ」
お手洗いに起きただけでふたりともまだ眠気眼だったから、おふとんにまでつれていってあげてふたりが寝るまで一緒にいたの。寝顔の写真……見る?
あとの話はかんたんだよ。ふたりが寝たのをかくにんしてからしゅうくんのお部屋に行って寝ているしゅうくんの寝顔をばっちりみて、ずっと隠れていただけだから。
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「クローゼットの中に」と最後に言ったところで翡翠の話は終わったようだ。終わってくれたみたいだ。話を聞いている間ずっと震えが止まらない、この震えの発症原因が怒りなのか恐怖なのかよく分からないが、一つだけ言わせてもらいたい。なんで、
「なんで――「やっぱり隠れるならクローゼットだよね!!」は?」
アホ子が俺の
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