0200話『満潮の改二改装』
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な。明日に新規書下ろしでまた贈られてくるらしいから楽しみにしておいてくれ」
私がそう話すと三人とも、
「「「やっぱり!」」」
と、口を揃えていた。
「やはり見栄えが少し悪かったと思ったんですよ。満潮だけ改のままだったのは……」
「そうねぇ〜」
「だったら嬉しいです! 大潮も気分がアゲアゲですよ!」
三人とも気持ちは一緒だったらしく大漁旗の話で気分も上がってきたようだ。
そんな時に明石の声が聞こえてきた。
「提督! 準備が整いました! いつでもどうぞ!」
「わかったー!……それじゃ押すとしようか。いいか、みんな?」
「「「うん……!」」」
全員の頷きを確認して私は改装ボタンを押した。
そしていつも通りに改装室の中から光が漏れてきて満潮の第二次改装が始まった。
全員は固唾を飲みながらもそれを見守っている。
そして……、改装室の扉が開かれてそこから朝潮型の改二特有の制服を着こんでチャームポイントの緑のリボンを付けていて少し背も伸びたような感じがした成長した満潮の姿がそこにあった。
「悪夢を乗り越えて、真の力を発揮した満潮の力を見せてあげるわ! レイテでもスリガオでもなんでもかかって来なさい!」
そう宣言した満潮は力強い笑みを浮かべているのであった。
「満潮……立派になって。この扶桑、嬉しいわ……」
この中で一番の年長者である扶桑がホロリと涙を流して満潮の成長を喜んでいた。
それからみんなが揃って満潮を囲んでいたので、
「よかったな、満潮……」
ただ一言そう言ってあげた。
囲まれている満潮は素直な笑顔を浮かべているのであった。
きっと今度もうまくいくはずさ。だから私がみんなを導かないとな。
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