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レーヴァティン
第二十五話 最後の修行その十二
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 久志は唸ってだ、英雄に言った。
「そちらも色々あったか」
「戦いもあってな」
「歩いた距離自体はそれ程でもないな」
「そちらと比べるとな」
 英雄もそのことは認める、今二人は大学の喫茶店でどちらも紅茶を飲みながらそのうえで話をしている。
「そうだな」
「ああ、けれど堺から都までもか」
「かなりの戦いがあってだ」
「都の中でもな」
「龍が出て来た」 
 良太が出したそれがだ。
「それで結構あった」
「色々なことがか」
「あってだ」
 そしてというのだ。
「また旅に出た」
「今度は何処に行くんだ?」
「安芸の方に行く」
 そちらにというのだ。
「四人で話してそのことを決めた」
「そうか、行くか」
「ああ、しかしな」
「しかし、だよな」
「これからどうなるかはな」
 それはというのだ。
「全くわからに」
「それ俺もだよ」
 久志は笑って英雄に答えた。
「正直なところな」
「何もかもがだな」
「わからないさ、まさに三歩先はな」
「闇だな」
「そんな状況だよ」
 笑って言うのだった。
「本当にな」
「お互いそうだな」
「ああ、どうなるんだろうな」
「わからない、しかしあの世界は死んでも生きられる」
「それは大きいな」
「特に四人だとだ」
「三人いてもな」 
 それでもというのだ。
「一人生きていればいい」
「後の三人を復活させられる」
「だからいい」 
 そうなるというのだ。
「それだけで違う」
「というかこっちの世界だったら死んだら終わりだからな」
 久志はこの現実を言った。
「こっちの世界は」
「完全にな」
「こっちの世界だってそうだって思ったらな」
「下手をすれば大変なことになる」
「そうだよな、いやあっちの世界とこっちの世界は全く違うな」
 久志は今このことも実感していた。
「術があってモンスターがいてな」
「細かい部分も何かと違う」
「だよな、あとそっち店はあるか?」
「どういう店だ」
「だからあれだよ」
 まずはぼかしてからだ、久志は英雄に話した。
「可愛い女の子がいるな」
「そうした店か」
「ああ、あるか?そうした店は」
「あるにはある」
 英雄は堺や都で見たそうした店について久志に話した。
「実際にな、しかし」
「それでもか」
「入ってはいない」
「入ってみたらいいだろ」
「特に興味はない」 
 だからというのだ。
「別にな」
「何だよ、面白くないな」
「あくまで今のところだ」
 興味がないのはというのだ。
「正直考えられなかった」
「中に入るとかはか」
「仲間を探すのに忙しくてな」
 それでというのだ。
「入ろうと思わなかった」
「そうか、俺は結婚したしな」
「それはいいことだな」

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