第二十五話 最後の修行その十一
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「そちらも」
「俺達個人の強さに勢力の大小、兵法、内政もある」
「ですから」
「非常に困難だな」
「はい、ですが」
それでもとだ、また言った良太だった。
「困難であれば困難である程向かえば面白いもの」
「だからか」
「私も向かいます」
「その困難を解決してだな」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「こちらの世界を救いましょう」
「それではな」
「はい、それで先程のお話ですが」
「何だ」
「占いのことです」
今度はこちらのことを言ってきたのだった。
「確かに占いは外れることも多いですが」
「当たるもというな」
「八卦ですが」
当たるも八卦、当たらずも八卦だ。この辺りのところはものは言い様という言葉が当てはまる場合もある。
「陰陽道の占いも同じです」
「当たる時もあるか」
「ですから情報と共にです」
「陰陽道の占いもか」
「使えますので」
それでというのだ。
「宜しければ」
「わかった、ではな」
「そういうことで」
「占いも加わるとはな」
英雄はここで意外といった顔になって述べた。
「思わなかったが」
「それでもですね」
「あるに越したことはない」
占い、それもとだ。英雄は傍らにいる譲二に答えた。
「ではな」
「はい、これよりは四人で」
「旅を続けよう」
「次は何処に行かれますか」
「四人目を探してその居場所に向かう」
次の仲間のというのだ。
「まずは十二人だ」
「全員ですね」
「集めてだ」
揃えてというのだ。
「そしてだ」
「諸勢力を倒して」
「統一していこう」
「ふむ、長い旅になるでござるな」
正は袖の中で腕を組んで言った。
「十二人全員となりますと」
「そうだな、しかしな」
「それだけの数と力がないと」
「戦をするのだ」
軍勢と軍勢のだ、英雄は既にそのことも考えているのだ。
「それならな」
「十二人全員をですな」
「揃える」
「そしてそれから」
「島の統一にかかる、途中天下も歩く」
「そこ地理も情勢も知り」
「戦に役立てる」
「そうされますか」
正が応えた。
「では都を出るでござるか」
「今からな」
こう話してだ、そしてだった。
英雄は三人の仲間達と共に都を出た。そのうえでまた旅をはじめたがその話を聞いてだった。
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