0199話『霞のお姉ちゃんが可愛い件について』
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」
「その、なんていうかお姉ちゃん呼びもよして……恥ずかしくなってくるから!」
私達がそんな感じで部屋で騒いでいるとこの騒ぎに気づいたのか都合が悪く? いや、私にとっては都合がいいのか? 朝潮姉さんと荒潮姉さん、大潮姉さんが満潮姉さんの部屋に入ってきた。
「満潮? なにやら騒がしいですがどうしまし―――……」
「朝潮姉さん? どうしたの〜? 中を覗いて固まって―――……」
「なになに!? 二人とも固まっちゃったよ!? 中に一体何が―――……」
三人は案の定満潮の恰好を見て固まってしまっていた。
満潮姉さんはそれはもう完璧にフリーズしているのか顔を盛大に赤くさせて「あうあう……」しか言葉を発していない。
そして少しの間の後に朝潮姉さんが最初に再起動を果たしたのか、
「満潮! とっても可愛いですよ!」
「やめて姉さん! 今だけは放っておいて!」
朝潮姉さんが逃げようとする満潮姉さんに、だけど手を掴んで興奮しているのか頬ずりをしているというなんとも羨ましい光景が広がっていた。
「あら〜。満潮ちゃんったらお茶目なところがあるのねー。まだ改二になっていないのに憧れちゃったのかしら〜」
「これはもうアゲアゲですね! いつか第八駆のみんなで揃って並びたいよね!」
荒潮姉さんと大潮姉さんもとても嬉しそうな表情を浮かべている。
どうやらかなりウケがよかったようだわ。
「あー、もう! 少しは落ち着いてよー!!」
満潮姉さんがそう言って叫ぶが敢えて私はそこで火を着けた燃料を投下しようと思う。
「朝潮姉さん、せっかくだから記念に撮影でもしておかない? ちょうどいまカメラを私、持っているよの」
「ちょ!? 霞、図ったわね!」
「なんのことやら……」
「それはいいですね! いつか本当に満潮に改二が来たらまた撮りたいですが今この時だけでも写真に残しておきたいものです!」
「朝潮姉さん、その気持ちはわかるわ〜」
「そうですね。気分はとってもアゲアゲです!」
どうやら満潮姉さん以外は賛成らしく、
「それじゃ四人とも並んで。写真を撮るから」
「うーうー!」
満潮姉さんは逃げたそうにしているけどしっかりと朝潮姉さんに手をホールドされているのか逃げ出せないでいる。
そして私はこの瞬間が逃げ出さないようにしっかりと写真にその光景を写し取ったのだった。
………という事があったのを今司令官と話しているんだけど、
「そうか……やはり満潮も楽しみにしていたんだな」
《そうですね提督。満潮ちゃんも今日の改二実装ではとても喜びそうです。だって第八駆逐隊が全員改二で揃うんですから》
「そうよね! ちなみにその時の写真なんだけど……」
私が写真を司令官に見せよ
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