第5章:幽世と魔導師
第130話「説明、その一方で」
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。
「……それで、今度は何の話だ?」
体育科の近郷先生が代表して聞いてくる。
……先生方も中々に顔色が悪い。よく理解したからこそ来るモノがあったのだろう。
「……今の状況についてです。……尤も、僕も一部しか把握できていません」
「校舎に集まってきていた変な奴らの事か……」
とりあえず、簡潔に妖について話す。
幽世の門の事、そこから湧き出るのが妖である事など、必要事項を話す。
「大体は理解できた。……こんなオカルト染みた事が日本全土にか…」
「江戸時代にも同じ事があったらしいですけどね……」
「……じゃあ、それに対抗できる志導達は一体何なんだ?志導達の他にも、見かけない少女が二人いたが……」
あの混乱しそうな状況下で誰がいたのか大体把握しているのは凄いな……。
「……妖…妖怪に対抗する存在と言えばわかりやすいでしょう?」
「……陰陽師…」
「その通りです。それとあの二人ですが…式姫と言って、所謂式神に似た存在です。僕の家族でもありますけど。」
厳密には霊術使いの域を出ないけど、そこは分かりやすい説明でいいだろう。
「ただ、同時に魔導師と言う存在でもあります」
「魔導師……魔法使いか?」
「和と洋が入り混じってるな……」
榊先生の言葉に苦笑いする。まぁ、確かに入り混じってるな。
「話せば長くなりますが……簡単に言えば、地球とは別の世界では魔法が発展しており、僕らはその力を扱えるという訳です。……また、陰陽師と同じように西洋には魔術師と言うのもいますが…まぁ、今は関係ないですね」
「……頭が痛くなってきた…」
気持ちは分かりますが、今は我慢してください。
「その別世界から時空管理局と言う組織がもうすぐやってくるので、その事も言っておきます。……管理局については、警察みたいなものだと思ってください」
「警察…そうだ。警察は今どうしているんだ?」
そういえば、他の場所の状況を僕らは把握していない。
それに、警察も無力ではないはずだか……。
「身近な組織を忘れてましたね…。先生方から伝えておいてください。僕は僕の伝手で警察に伝えておきます」
「……志導、お前はどうしてそこまで…」
「誰かを守る立場って言うのは、初めてではありませんから。……大切なモノを守るのは当たり前でしょう?」
それを緋雪の事と受け取ったのかは分からないが、今ので先生達は納得したようだ。
「……では、僕らも動かなければならないので。校舎に張られた結界から出ない限り、相当安全なので皆に伝えておいてください」
「……ああ。……月並みな事しか言えんが、頑張ってくれ。無理は…するな」
「…
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